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日本文化学科のブログ

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【図書館司書課程担当の山口先生が沖縄県立高校司書研修会の講師を務めました!】

先生も頑張ってます
2018年8月1日、沖縄県立教育総合センターIT教育棟にて開催された、県立高校の司書の皆さんの研修会に、日本文化学科で図書館情報学を担当している 山口 真也 (Yamaguchi Shinya)先生が講師として参加しました。

昨年に引き続いての講師担当ということで、前年度と同様、山口先生の専門である「図書館の自由に関する宣言」を参考にしつつ、学校図書館での選書のあり方についてお話をさせていただきました。


山口先生によると、学校図書館法も含めて、図書館関係の法律は憲法からかなり離れたところで作られている下位法なので、憲法が保障する基本的人権との関わりが見えづらくなっています。「図書館の自由に関する宣言」はその見えづらい部分に光を当てて、学校図書館と基本的人権との関わりを分かりやすく説明してくれているので、選書をはじめとして、対応に困った場合に「子どもの権利を守る」という立場からいろいろなサジェストをしてくれるものになります。

今回の研修では、「教育委員会から特定作家の本を買うように指示があったらどうする?」、「残酷な表現や性表現が気になる本へのリクエストはどうしたらいい?」、「特定の政治的立場の本を図書館だよりで紹介するのは「政治的中立性」に反するからダメと管理職に言われたら?」といった、学校図書館で起こった具体的な例を挙げつつ、「図書館の自由に関する宣言」に基づく、学校図書館での望ましい選書のあり方について考えていきました。

研修終了後は、日本文化学科の卒業生もたくさん山口先生のところにおしゃべりにきてくれて、ちょっとした同窓会のようになっていました。😊