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日本文化学科のブログ

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【図書館司書課程通信① 大学図書館で「選書ワークショップ」を行いました!】

図書館司書課程通信
日本文化学科には県内唯一の図書館情報学を学べる専門ゼミが開設されており、図書館司書や資格を生かした職業を目指す学生がたくさん在籍しています。
2018年10月5日の「図書館情報学特別演習Ⅰ」という授業では、司書にとって必要なスキルである「選書」の実務を学ぶため、沖縄国際大学図書館にもご協力いただき、図書館の奥にある選書用の会議室にお邪魔して、選書ワークシップを開催しました。


図書館の選書には「間接選択」と「直接選択」の2つの方法があります。今回のワークショップでは、大学図書館から授業用に予算をもらい、「大学生の課題解決」という大きなテーマの下で考えた小テーマを持ち寄り、いくつかのカテゴリに仕分けしてグループを作り、選書用のカタログやチラシ、ネットの新刊案内、書評情報などを参考に間接選択を体験するとともに、沖縄国際大学図書館が取り入れている「見計らい」図書も学生の視点から選ばせてもらい、直接選択も経験させてもらいました。

図書館の選書では、出版年の新しさ、内容のわかりやすさ、タイトルや表紙デザインのわかりやすさ、ページ数と値段と内容のバランス、多様な意見への配慮、製本状態、出版社や著者の専門領域など、様々な観点から本を選んでいかないといけません。

選書用のカタログだけでは情報が不足してなかなかこれという1冊を決められないということが多く、タイトルは面白いけど、この本を実際に買ってよいか、紹介文は出版社が書いている者だから客観的な判断基準になるか、など、悩みに悩みながら本を選ぶとともに、「資料のプロ」としての司書の専門性の奥深さを知る上でとても良い経験になりました。