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日本文化学科のブログ

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【卒業研究報告 国語教育学&図書館情報学研究室より】

研究室・ゼミナール紹介
日本文化学科には12のゼミナール(研究室)があり、学生1人1人がオリジナルのテーマを設定して、3年生から4年生まで、2年間をかけた卒業研究に取り組んでいます。2018年度の卒業論文も無事に完成しましたので、その中から研究室ごとにピックアップしてご紹介していきます。



■国語教育学研究室
照屋裕美さん(陽明高校出身)
「情動認識力を育成する国語科教育―詩の創作と交流を通して―」: 
心理学の講義で、自分の感情を言葉によって認識する能力「情動認識力」が心身の健康や社会生活において重要な役割を担っていることを学びました。言葉を扱う国語科に「情動認識力」育成の視点を持ち込むことはできないかと考え、卒業研究では、感情を言葉で認識・表現するために語彙の拡充や比喩表現の獲得をめざし、詩や俳句、短歌などの創作と交流を通して内省し、表現に親しむ授業デザインを考案しました。卒業後は国語教師として自己をみつめ言葉によって人生を豊かにする子どもたちを育てていきたいと考えています。

■図書館情報学研究室
仲田ひな子さん(那覇高校出身)
「入院患者向け図書館サービスに関する一考察」: 
大学2年生の時に大きな病気で半年ほど入院することになりました。病棟ではネットも使えず、テレビも有料。売店で売っている本や雑誌も種類が少なく、病院内に患者も使える図書室があったらいいなぁと強く思ったことがこのテーマを選んだきっかけです。卒業研究では、赤十字病院の協力を得て、ブックトラックに本を積んで病棟を回って聞き取り調査を行い、患者側にどのような読書ニーズがあるのかを明らかにしました。卒業後は福祉施設のコーディネーターとして勤務します。卒業論文で学んだことを現場でも生かしていきたいです。