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日本文化学科のブログ

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【司書課程の4年生が沖縄赤十字病院の患者図書室の活性化プロジェクトに取り組んでいます!】

図書館司書課程通信
先日もご紹介しましたが、ただいま司書課程の4年生が4年間の学びの集大成として病院内にある患者向け図書室のPR活動に取り組んでいます。

この日は、前回の授業で図書室担当の方からお聞きした、利用者の特長や病院内の図書館という特性をふまえて、図書室の利用を増やすための具体的な方法を検討しました。

グループワークの結果、決定したテーマは、
「○○なときに読んでほしい! 期間限定! 本好きの大学生がプロデュースするちょっと交流型の、しおりと利用案内つきブックリストと展示コーナー」
となりました。



プロジェクトの概要は以下の通りです。
① 患者図書室には自分の病気を知るための資料は豊富にそろっているが、図書室利用者の様子を見ていると、闘病記やフィクション、エッセイなどを通して、前向きな気持ちになる、という役割もある様子。入院患者やその家族を前向きに励ましたり、寄り添ったりするような本を紹介して手に取ってもらいやすくするためのブックリストを作成したい。

② ブックリストに掲載する「○○な時」のカテゴリは、担当の久高さんのご講話より、「笑いたいときに読みたい本」「泣きたいときに(感動したいときに)読みたい本」「勇気をもらいたい時に読みたい本」を考えているが、患者さんのニーズをふまえて決定する必要があるため、アンケート(別紙)を作成して、どんなジャンルの本を読みたいか(借りたいか)、どんな気持ちになれる本を読みたいか、を確認する。また、ブックリスト+しおりには「交流型」の要素も取り入れたいので、これまで図書室で借りた本で他の患者さんに勧めたい本と簡単な感想も書いてもらう。※アンケートは無記名で実施し、プライバシーに配慮する。

③ アンケートをもとに検討した「○○なとき」のカテゴリごとに、ブックリストに掲載する資料については、図書室の資料だけでは不足すると思われるため、学内で寄贈を呼びかけ(無理のない範囲で)、県立図書館の団体貸出用の資料を活用する。患者図書室の利用者には付き添いの家族の方、時期的に夏休みなので子どもの利用も想定して、待っている時間にすぐ読めるマンガ的な資料も含めたい。

④ ブックリストは(できれば)文庫本の形式にして印刷製本する(=部数は久高さんに確認)。また、文庫本に挟まされているチラシ的なイメージで、文庫本より一回り小さい両面刷りの折本(リーフレット)で病院図書室の利用案内を掲載、この利用案内はフェアが終わった後も印刷して配布できるようにする(文章には誰でも読みやすいユニバーサルフォントを使う。文字もできるだけ大きくする)。さらに、交流型の要素を取り入れるため、文庫本にはしおりをはさみ、アンケートで得られた患者同士のおすすめ本の情報を伝える。

⑤ ブックリストに掲載した本を館内で手に取りやすくするため、図書室内で棚づくりを行う。



このプロジェクトは病院図書室と協働しながら、8月上旬まで続きます。どんな活動になるのか、ご期待ください!