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日本文化学科のブログ

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【日本文化学科4年生の卒業論文のテーマをご紹介します!】

研究室・ゼミナール紹介
AO入試のエントリーが8月から始まっていますが、受験生のみなさんは「卒論」という言葉を聞いたことがありますか? 
正式には「卒業論文」といって、研究室ごとに緩やかに決められたジャンル・テーマの下で、学生1人1人が自分の好きな題材を選び、課題を発見し(問題を設定し)、仮説を立て、それをアンケートや観察、インタビュー調査、文献調査などを通して検証していく研究活動の報告書のことです。



それぞれの卒論は、研究室ごとに1冊の冊子にまとめられ、県内図書館や関係機関などに寄贈されています。

オープンキャンパスでもお伝えしたように、日本文化学科では「日本」の「文化」を学びますが、一口に「日本」と言っても、そこには「本土」のことでけでなく、「沖縄」のこと、「琉球」のこと、その比較対象としての「世界」のことも含まれています。「文化」とは、言語文化を中心に、芸術文化・サブカルチャー、情報文化(図書館など)、芸能文化、多文化間コミュニケーションなど、その領域は広大で、なかなか一言では説明するのが難しいです。

ということで、日本文化学科で学べることをより正確にイメージしてもらうために、ちょっと長いですが、今年の4年生が執筆をスタートしている卒業論文のテーマをご紹介します。

受験生のみなさんの興味に重なるテーマはあるか、探してみてくださいね。そして、1年生・2年生の在学生も3年生からの研究室選びの参考にしてみてください。

---------2019年度卒業研究題目一覧--------

●日本語学研究室 (下地賀代子先生)
名前とキャラクターの関連性-音との結びつきを中心に―
『弱虫ペダル』の方言からみる役割語について
恋愛詩歌からみる比喩について
アニメ・ゲームのキャラクターに見る沖縄方言
ビジネス敬語における前置き表現の分析
「わざ言語」について―スポーツ指導に用いられる表現を中心に―
「バイト敬語」におけるぼかし表現について
ウチナーヤマトゥグチの副詞表現について―「でーじ」「しに」中心に―
「大丈夫」の使われ方と意味の変化について
ウチナーヤマトゥグチのテンス・アスペクトの変化について
死語になる若者ことばの傾向について

●日本語教育・多文化間コミュニケーション研究室 (奥山貴之先生)
韓国語における日本語表記法の一考察 ―固有名詞の表記に注目して―
ディズニープリンセス映画のセリフに見る言葉遣いの変化
日本のジェスチャーに対するイメージ・実態調査―日本人を対象に―
若者による第三者敬語の使用とその対象の調査
方言コスプレに対する意識調査
スポーツ報道における個人選手への評価付けの違い
スポーツにおけるパワーハラスメントの要因
日本の「お笑い」から見る外国人表象―「コント番組」を中心に―
ネットスラングはどれくらいの期間使われるのか
映像メディア利用状況から考察する今後のテレビ
若者の敬語の誤用に対する意識調査 ―沖縄の若者を対象として―
若者が求める娯楽映像とは何か ―You Tuber「はじめしゃちょー」から考える―
聴覚障がい者は義務教育課程の国語教育でどのようなことを学び感じてきたのか
少女向けアニメ作品における男性表象に関する一考察

●比較文化・対照言語学研究室 (兼本敏先生)
少女漫画と言語表現:女性キャラクタの男性語使用と変化について
沖縄県観光地におけるキャッチコピーの考察ー言語の傾向についてー
日米によるあいづち表現の違い
日本人の死生観
日韓 アイドル比較
韓国ドラマにおける親が子を呼ぶときの呼称について
日本の音楽 -歌詞にみる日本語の美しさ・日本文化ー
おねえ言葉 ーおねえ言葉と女言葉についてー
日韓の敬語についてー使用対象を中心にー
『カクテルパーティー』にみる沖縄アイデンティティ

●琉球文学・芸能研究室 (狩俣恵一先生)
道成寺と執心鐘入の比較研究
羽衣伝説の比較研究
グイスの研究
伝統エイサーと創作エイサーの比較研究
琉歌の研究―節名と歌詞について―
琉球舞踊の研究
蛇聟入の比較研究
ザンについての研究

●琉球語学・方言研究室 (西岡敏先生)
谷崎潤一郎「蓼食ふ虫」の分析―文体・表現を主に―
教育現場における琉球語の活用
沖縄ポップスに出てくる方言ー若者の方言にどう影響しているか―
沖縄の若者における方言と標準語の使い分け
阿摩和利の歴史像と文学作品について
小学校教育における「ウチナーグチ」
組踊語と首里方言を比較する
沖縄そばの歴史と現状について
沖縄の独特な言い回しについて―若者言葉を中心にー
琉球方言の衰退について

●古典文学・神話学研究室 (葛綿正一先生)
陰陽師の研究ーー安倍晴明を中心に
日本における幽霊像の研究ーー近世・現代怪談を中心に
組踊・執心鐘入の教材化について
妖怪文化の研究ーー付喪神を中心に
昔話「桃太郎」研究
とはずがたり研究ーー二条を中心に
夏目漱石の研究
源氏物語・浮舟の研究
山姥の研究
清少納言と中宮定子の関係性についての研究ーー枕草子を中心に
芥川龍之介「桃太郎」の研究
襲の色目に関する研究ーー女性を中心に

●古典文学・古典文化研究室 (田場裕規先生)
宮澤賢治『なめとこやま山の熊』論
大伴旅人論
『今昔物語集』における観音利生譚論
国語科教育における『論語』の教材性の研究
芥川龍之介『鼻』論
『あらしのよるに』論
『古事記』論―「国生み」の教材化―
『発心集』論
民間説話における翁・媼像の研究
宮澤賢治作品における境界の研究
『発心集』における往生論
犬養孝『万葉の旅』の研究

●国語教育学研究室 (桃原千英子先生)
沖縄文学の教材化ー大城貞俊『一九四五年チムグリサ沖縄』ー
ポライトネス・ストラテジー育成のための一考察
教師のファシリテーターとしての役割
日本における「鬼」の概念ー教科書教材の比較をもとにー
古典文学における読みの交流
読みの多様性を促すための発問の検討
語りから考察する源氏物語の学習デザイン
クリティカル・リーディングの指導と評価
漢字指導における機械的反復練習法の効果

●文学・サブカルチャー研究室 (村上陽子先生)
死への向き合い方と生への回復—吉本ばなな「キッチン」論
戦争の視点から見る—中島敦「古譚」四篇 論
空間と時間—泉鏡花「高野聖」論
資本主義の餌食—葉山嘉樹論
坂口安吾「桜の森の満開の下」論
谷崎潤一郎「猫と庄造と二人のおんな」論
横光利一「機械」論
又吉直樹「火花」論
回復の過程—吉本ばなな「キッチン」論
村上春樹「1Q84」論
さまざまな女性の姿—大庭みな子論
テクスト内の男女観と世界構成について—上橋菜穂子「精霊の守り人」論

●現代文学・沖縄文学研究室 (黒澤亜里子先生)
宮沢賢治「銀河鉄道の夜・グスコーブドリの伝記」研究
田山花袋「少女病」研究
芥川龍之介「トロッコ」研究
田山花袋「少女病」研究
太宰治「走れメロス」研究
森鴎外「妄想」研究
「君の名は」研究ー風景のジェンダー分析
金井美恵子「兎」研究
谷崎潤一郎「刺青」研究
中島敦「山月記」研究
芥川龍之介「桃太郎」研究
三島由紀夫研究ー「仮面の告白」ほか
   
●図書館情報学研究室 (吉田肇吾先生)
YAサービスの設備環境についての一考察
BL資料の設置に関する職員の意識
図書館の建築構造とそのデザイン性に関する一考察
久米島電子図書館と地域住民ニーズについて
公共図書館における蔵書廃棄に関する一考察
指定管理者制度に関する一考察
南城市立図書館の映像・音声資料の現状と課題
公共図書館における震災対策の現状と課題
LGBT(セクシャルマイノリティ)と図書館の現状と課題
公共図書館の効果的運営方法の現状と課題
公共図書館の問題利用者対応に関する一考察

●図書館情報学・ポリティカルコレクトネス研究室 (山口真也先生)
グリム童話と残酷表現―童話『ヘンゼルとグレーテル』を対象として―
書店活性化に関する一考察ーカフェの併設・座席設置に販売促進効果はあるのか?ー
ジェンダー表現に関する一考察ー「スーパー戦隊シリーズ」にみるジェンダー・バイアス
公共図書館の所管問題に関する一考察ー首長部局が所管する図書館では「図書館の自由」は守られるか?
公共図書館とLGBT(セクシュアル・マイノリティ)―LGBT関連資料の収集・提供に注目して―
「朝の読書」に関する一考察ー沖縄県内の中学校を対象としてー
戦争表現の変質に関する研究ー漫画作品を対象としてー
公共図書館における予約・リクエストサービスに関する研究―購入希望と相互貸借に注目して―
多文化サービスに関する一考察ー沖縄県内の公共図書館における広報、施設・整備に注目してー
学校図書館におけるライトノベルの取り扱いに関する一考察 ―沖縄県内の小中学校・高等学校図書館を対象として―