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日本文化学科のブログ

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【図書館情報学研究室の皆さんによる病院患者図書室でのアウトリーチサービス実習のその後様子をご紹介!】

図書館司書課程通信
6月中旬から約2か月かけて図書館情報学研究室の4年生の皆さんが取り組んだ、沖縄赤十字病院の患者図書室を活性化するためのプロジェクト。8月中旬に患者さんの気持ちに寄り添うブックリストと展示コーナーの設置が終わって、約1ヶ月が経過しましたが、その後の様子を担当の久高さんに教えていただきましたので、ご紹介します。



展示コーナーの本は8月14日から貸出がスタートしていますが、多い日は10件、平均して5件ほどの貸出があるそうです。貸出の利用者さんはブックリストを配布している入院患者さんはもちろん、外来患者さん、入院の付き添いの方、病院の職員さんも多いそうです。

1ヶ月の間に借りられた本の総数は74冊。貸出一覧を(もちろん氏名は伏せて)見せていただいたところ、人気があるジャンルは「明るい気持ちになれる本」「悩みに答えてくれる本」「リフレッシュできる本」の順番になっています。
よく借りられている資料は、寄贈本としていただいた『坂本ですが』(マンガコミック)、『君の膵臓を食べたい』『嫌われる勇気』などのベストセラーの他、入院患者さんの世代を考慮して県立図書館の一括貸出しから選んだ、自己啓発関係の本、『野心のすすめ』(林真理子著)、『おしんの遺言』(橋田寿賀子著)などのエッセイ集もよく借りられていて、事前のアンケートでの要望通り、本格的にじっくり読むタイプの長編小説本ではなく、気軽に読めるようなものがやはりよく借りられていることも分かりました。

ブックリストの配布とコーナー展示は12月末ごろまで続けています。入口のガラス面の展示は、学生のディスプレイをさらに効果的に魅せるために、担当の久高さんが貸出し本の書影などを貼り付けてにぎやかに演出してくださっています。沖縄赤十字病院を利用されることがあればぜひ1F図書室にお越しください。

この取り組みの様子は沖縄赤十字病院ニューズレター『OKISEKI』134号にも取り上げていただきました。励みになります。ありがとうございます。_(._.)_