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日本文化学科のブログ

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【図書館学担当の山口先生のコラムが学術誌『図書館界』第409号に掲載されました】

図書館司書課程通信
今年度から日本図書館研究会の理事を務めている山口真也先生。専門誌『図書館界』の巻頭リレーエッセイ「座標」は理事が持ち回りで担当することになっていて、2019年11月に発行された第409号で、山口先生が「学校図書館での「図書館の自由」とは購入希望にこたえること?」と題するエッセイを発表されました。



今回のエッセイのテーマは、今年の春ごろから学校図書館関係者の間で話題になってた『はじめてのはたらくくるま』という児童向けの図鑑絵本。「はたらくくるま」として紹介されている車両の中に自衛隊車がかなりたくさん出てくること、「くるま」とは言えない潜水艦や戦闘機も掲載されていることへ一部から批判が寄せられ、話題になった一冊です。

山口先生のエッセイでは、学校図書館へリクエストが寄せられた場合にどう対応すべきか、という視点から、山口先生が沖縄で体験した事例を手がかりに、購入希望にこたえる・こたえない、という二者択一ではない、利用者との距離が近い学校図書館だからこそ、利用者と深く「対話」ができる特性を生かした資料提供のあり方を模索することが望ましいのではないか、今後、こうした資料が多数出版されるようになったときに図書館界全体でどう考えていけばよいか、といったことが記されています。



『図書館界』の座標は日本図書館研究会のサイトで全文を読むことができます。こちらからぜひご覧ください。
http://www.nal-lib.jp/kai/v71/zahyo4.html