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【2年生必修科目「ゼミナール入門」にて優秀論文の表彰式&報告会を行いました!】

イベント
2019年12月16日、2年生必修科目「ゼミナール入門」にて、2年生全員が夏休みの課題として取り組む「テクスト分析による言語変化」をテーマにした課題論文の優秀賞の発表と授賞式、そして、研究成果の報告会が行われました。

この論文課題は、前期に開講される2年生必修科目「アカデミック・ライティング」という論文を書くスキルをトレーニングする授業と連動して、日文の学生たちが初めて、自分で仮説を立て、図書館を使って先行研究を調べ、アンケートやインタビューなどの調査を行い、分析し、結論を提示する、という学術研究のスタイルを学ぶ取り組みです。



本年度の優秀論文には次の3本が選ばれました。
玉木麻帆さん「米津玄師とハチの比較研究」
川上唯さん「谷川俊太郎の現代詩にみる言語の変化」
又吉真那さん「五味太郎と谷川俊太郎、絵本と詩で言語変化に差異は生じるか?」



どの発表も好きな作家やアーティストを取り上げているだけに、楽しんで発表に取り組んでいる様子が伝わってきて、「外来語の使用の変化を見る時に、数の変化だけでなく、昔と今とで質的な分析はしましたか?」「米津玄師さんの表現のどんなところが好きなんですか?」「50年経過すると加齢による表現の違いが生じることはないでしょうか?」など、質疑応答でもフロアから次々に手が挙がりました。



また、受賞者を選出した3名の先生(田場裕規先生・桃原千英子先生・西岡敏先生)と進行役の奥山貴之から、全体への講評もあり、
「例年はJ-POPの歌詞を対象とした調査を行う学生が多いが、今年は絵本や詩、ボーカロイドなど、バラエティに富んでいて審査が面白かった」
「報告してくれた3人は好きなものを題材にしててとことん探求しているところが優秀賞の決め手になったと思う。好きなものを研究することはゼミの選択にもつながる。好きなものを題材に研究できる日文のゼミの特徴。今日3人に発表してもらって、ゼミ選択に向けていろんな可能性や方向性を感じてほしい」
といったアドバイスもありました。





本日の発表は、受賞者・発表者はもちろん、2年生全員が、3年生になってから各自でテーマを定めて行う卒業研究に向けのよい刺激になったと思います。
3人のみなさん、受賞、おめでとうございます!