大学生がアカデミックスキルを身に着けていくための第一歩として、よいレポートを書けるようになることはとても重要。沖縄国際大学図書館では学生の皆さんがよいレポートを書けるようになるために「レポートライティングサポート」(レポート作成＋文献検索)という支援サービスを毎年7月と1月に集中開催しています。そして、文献検索の支援者としては、司書課程で4年間学んできた2名が参加し、図書館機能を活用した文献の探し方をレクチャーしてくれています。



レポートの評価を高めるためには多様な資料を集めて、公平な視点から問題を考え、自分の考えをまとめていくことが不可欠ですが、インターネットでは公平な視点から情報を集めることが難しい場合もありますし、図書は通常1人の作者の視点から書かれていて、意見が偏っていることもあります。

そんなときマスターしておきたいのが、図書館機能をフル活用した文献の探索法です。図書だけでなく、雑誌記事や新聞記事を使って情報を集めるにはどうしたらいいのか？、古い号に掲載された雑誌記事は図書館のどこに行けば読めるのか、新聞記事データベースでは出てこない写真はどうすれば見ることができるのか、さらに、集めた文献をレポートに記載する時にはどのように書誌情報を書けばいいのか、などを教えるのがこのガイダンスで、司書課程の4年生が卒業を前にした最後の実習ということで取り組んでくれています。

この日は後期のサポートの初日、相手が1年生、ということで、所定の時間をオーバーしてしまったりして、課題もいくつか残りましたが、レポートに必要な資料をたくさん届けることができたようです。
サポートに参加した1年生からは、雑誌ばかりが置いてある地下書庫には初めて入る学生も多く、「図書館にこんな場所があったんだぁ」「雑誌の過去の号は製本されて1冊になっているんだぁ」「わぁ書架が動いた！」などなど、新しい発見がいろいろあったようです。



前期のレポートライティングサポートは沖縄国際大学図書館にて２月上旬まで開催しています。在学生のみなさん、ぜひご利用ください。