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日本文化学科のブログ

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【『日本語日本文学研究』第44号が刊行されました。今回は狩俣恵一先生退任記念号となります】

先生も頑張ってます
日本文化学科では学科専任教員による論文を掲載する学術誌として、年に2回、『日本語日本文学研究』という雑誌を発行しています。

最新号にあたる通巻第44号は、2020年2月1日に発行されました。本号は今年の3月31日をもって沖縄国際大学を定年退職される狩俣恵一先生の退職記念号となっており、日本文化学科の多くの先生たちが論文や研究ノートを投稿しています。



本号にはこれらの論考のほかに、狩俣恵一先生のこれまでの略歴・主な研究業績のリストも収録されています。狩俣先生が、これまでに幅広い分野で膨大なご研究をなされてきたことがわかるリストとなっています。

以下、収録論文のタイトル・執筆者と、巻頭に掲載した狩俣先生への献辞をご紹介します。

<目次>
●狩俣恵一先生の略歴と主な研究業績
<論文>
●宇治拾遺物語のパラドクスー場所と移動 / 葛綿正一
●沙石集の論理と修辞ー日本霊異記との比較 / 葛綿正一
<研究ノート>
●組踊「執心鐘入」と演出ー研究上演「沖縄の古典芸能を考える」を例に / 田場裕規
●嘉陽安男「雨だれ洞心中」小考 / 村上陽子
●図書館職員の研修参加実態とその課題ー沖縄県内公立公共図書館職員を対象としたアンケート調査より / 山口真也
<言語資料>
●琉球歌劇「仲直り三良小」の文法注釈付きテキスト / 西岡敏



<献辞>
 狩俣恵一先生は、平成一四年四月、沖縄国際大学総合文化学部日本文化学科教授に就任されましたが、令和二年三月に御退職を迎えることになります。その間、平成二一年四月には南島文化研究所第一一代副所長、平成二四年四月には沖縄国際大学副学長の重職を担われました。
 狩俣先生の沖縄国際大学への御功績の一つは、琉球芸能文学研究会を立ち上げたことです。学生たちが様々な場所で琉球芸能を公演する道を開きました。あわせて沖縄国際大学文化会の充実に尽力されました。
 狩俣先生の南島芸能文学研究への貢献は申し上げるまでもありません。宮古伝承文化研究センターの副所長、竹富町史編集委員を継続され、平成二七年一一月には第三一回八重山毎日文化賞正賞を受賞されています。副学長の重責を果たしつつ、文部科学省の科学研究費を取得し、様々な研究プロジェクトを立ち上げました。
 本書は、これまでの狩俣恵一先生への御功績を讃えるため、『狩俣恵一先生退任記念号』として編集いたしました。狩俣先生のますますの御健勝と御研究の発展・深化を祈念し、結びの言葉といたします。

  令和二年二月一日
  沖縄国際大学総合文化学部日本文化学科教員一同

※狩俣先生の最終講義を2月29日(土)、午後から13号館で予定しています。詳細が決まりましたらこちらでもご紹介します。卒業生の皆様もぜひお越しください。