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日本文化学科のブログ

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【沖縄県日本語教育研究会のパネルディスカッションが行われました】

日本語教育副専攻課程通信(日本語教師)
沖縄県日本語教育研究会の講習会としてパネルディスカッションが行われました。
テーマは、
「沖縄の日本語教育を見つめなおす -沖縄県の日本語教育、在留外国人に関わる機関などの現状と今後、連携の模索-」
です。
日本文化学科の奥山先生もパネラーとして登壇しました。









“日本語教育”について、日本語学校・公立小学校・大学・県内の様々な分野から4人のパネラーの方々のお話を聞き、様々な角度から、現在の沖縄県の日本語教育における現状、課題などについて知ることができました。

 主に、現在の沖縄県内の
・日本語学校における留学生への日本語教育
・公立小学校における日本語を母語としない子供たちへの日本語教育
・大学内での留学生と日本語教育副専攻課程の学生の関わり
・県内の各市や民間企業での「やさしい日本語」のワークショップの実践
などが挙げられていました。

今後の課題として、
・日本語学校として学生、社会のために何ができるか
・公立小学校において、日本語教育の存在が知られていないため、周知活動を行う
・大学内において、留学生の学習などの課題に対するサポートや日本語教員養成課程の学生に対するキャリアパスの提示など
・「やさしい日本語」の技術よりも、目の前の相手に伝わりやすいコミュニケーションをとるという意識・姿勢をもってもらうには…
などが挙げられていました。

 今回の研究会をとおして、日本語教育は日本と外国の多文化間にあるもので、人と人との関係、コミュニケーションであり、みんなが生活していくなかでも重要なものであるということを感じました。また、“連携”というワードが特に印象に残りました。それぞれ、日本語教育が行われている現場は異なっても、”連携”することによって、共生社会ができあがっていくということが考えられました。さらに、日本語教育に携わる人たち以外も、現在の沖縄県内での在留外国人の状況、沖縄と外国のつながりを知ることで、よりよい共生社会がつくられ、沖縄の日本語教育の特徴が出てくるのではないかと考えました。