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日本文化学科のブログ

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【図書館情報学研究室のみなさんが東村にあるセミナーハウスの図書コーナーをリニューアル!】

図書館司書課程通信
2020年2月某日、卒業を控えた図書館情報学研究室の4年生のみなさんが、指導教員の山口真也先生とともに沖縄県北部・東村にある沖縄国際大学セミナーハウスを訪問し、3Fの図書コーナーをリニューアルする実習に取り組みました。
(新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、窓を開けて風通しを良くして、マスクの着用と、手洗い・うがいも徹底しつつ、実習を行いました)

今回の実習では、
●セミナーハウス利用者に親しみを持ってもらえるよう図書コーナーに名前を付け、認知度を高めるためのPRを行う。
●セミナーハウスを利用する団体等のニーズに合わせた新しい資料構成(除架)を提案する。
●NDCにはあえてこだわらない、利用ニーズに合わせた書棚の整理と新規購入を行う。
●読書バリアフリー法の施行をふまえて、多様な読者へのサポートも意識した環境を設置する。
という4つの企画を立てて、「森のおくらいぶらりー」という名称をつけて、2Fのエントランスからもすぐに図書コーナーがあることを伝えるための大型サインパネルを設置、発行後20年以上経過している古い資料の廃棄と新規購入、12個のカテゴリ分けによる書架分類、読書補助器具として老眼鏡やリーディングトラッカーの配置、ピクトグラムを使用した分類サインの設置、などを行いました。



古い本を棚から取り出していると、本と本の隙間から見たこともない謎の生き物が走り去って行って悲鳴が上がったり、もともとの本のテーマが自然科学系に偏っていて、古い本を除架するとかなり本棚にスペースが空いてしまうのでどうするかを悩んだり、大学から持って行った道具けで作業をしないといけないので、あれも足りない!、これも足りない!、と焦ったり、小さなトラブルもありつつも、それも楽しみながら、なんとか予定していた時間内で新しいコーナーをつくることができました。



在学中にお世話になったセミナーハウスに、こうしてゼミで学んだ知識を生かして「恩返し」?卒業前にできて、とてもよい4年間の総まとめになりました。
今回の実習では、学生課の職員のみなさま、セミナーハウスのスタッフのみなさまに色々なお力添えやサポートをしていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。


<ゼミ長ののぶたかくんがリニューアル案を説明中。パネル組と書架組の2つに分かれて作業を進めることになりました>


<もともとの図書コーナーはこんな感じでした>


<まずは発行後20年以上経過している本と、劣化が激しい本を除架していきます。沖縄関係本は貴重なものが多いので残しました>


<書架の上にも、本にも大量のほこりがつもっていたのでお掃除しました>


<書架の壁面などに表示する分類表を作成しています>


<自分たちで考えた分類法にそって本を仕分けしていきます>


<分類表はこんな感じで書架の側面に設置しました>


<棚ごとにテーマを分けて本を並べて書架サインを設置しました。写真を見て気づきましたが、山口先生がスポーツ系サークルと文化系サークルの書架サインの分類シールを貼り間違えてしまいました_(._.)_>


<図書コーナーの新しい名称をパネルにして空いている書架に設置しました>


<ノートテイクの養成合宿も行われているそうなので、こんなコーナーも作りました。読書補助器具として、リーディングトラッカーや老眼鏡、オリジナルしおりも置いてみました>


<同時進行でサインパネルも作成しました。万が一落下しても安全な軽量プラスティックボードを使いました>


<沖縄の森にいる動物のイラストをあしらいました>


<ほぼ完成!>


<もともとのコーナーの全景はこんな感じでした。これではあまりに地味なので…>


<2Fエントランスや階段踊り場からも目立つように看板を設置することに>


<2Fエントランスから見るとこんな感じになります>


<手すりには、12個のカテゴリのサインをピクトグラムにしたサインも、運動会の旗風につるしてみました>


<そして完成!>


<みんなで記念撮影をしました>

セミナーハウスでの懇親会の時間などに、みんなで楽しめる心理テストの本や手相占いの本、ゲームの本、かるた、気軽に読める漫画なども多数新しくそろえています。保護者・後援会の皆様向けに「80年代アイドル特集本」も集めてみました。セミナーハウスに宿泊の際はぜひ「森のおくらいぶらりー」をご利用ください!