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日本文化学科のブログ

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【狩俣恵一先生の文科省科学研究助成成果報告書『組踊の精神性と唱えの研究』が出版されました】

琉球文化コースの取り組み
2020年3月末で沖縄国際大学を定年退職される狩俣恵一先生。日本文化学科では琉球文化コースの授業を担当されていましたが、研究の分野でもたくさんの業績を残され、2017年度~2019年度までは、文部科学省の科学研究助成(基盤研究C)を受け、「琉球・沖縄の伝統文化の継承と琉球語学習の基礎的研究」と題する研究を、同じく日本文化学科の田場裕規先生とともに実施されました。

このたび、その研究成果をまとめた報告書として『組踊の精神性と唱えの研究』が出版されましたのでご紹介します。



本報告書では、王府芸能の中核ともいうべき組踊の精神性と唱えの音楽性が検討されており、組踊の継承のあり方についても考察されています。狩俣先生の論考の他にも、日本文化学科の卒業生であり、組踊の実演家としても知られる宮城茂雄先生による「玉城朝薫 組踊五番」の唱えも、狩俣先生により記録されており、貴重な資料となっています。

この報告書は後日、沖縄国際大学図書館でも閲覧できるようになります。ご覧になりたい方は図書館へお問い合わせください。
研究概要は文科省のホームページでも確認できます。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17K02669/

他にも、沖縄国際大学南島文化研究所が発行する学術誌である『南島文化』第42号にも、狩俣先生がご寄稿された講演記録「シマの祭りと王府芸能」が収録されています。さらに、『南島文化研究所所報』第65号にも、「首里城の空間力強化を」と題するエッセイも掲載されています。

県内の図書館等でぜひご覧ください。