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日本文化学科のブログ

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【国語科教職課程担当・桃原千英子先生の著書が出版されました!!】

先生も頑張ってます
桃原千英子先生の著書が出版されました!!



 日本文化学科で、国語科教職課程の担当をしている桃原千英子先生の著書、『中学校・高等学校国語科 その問いは、文学の授業をデザインする』(共編著)明治図書、が出版されました。なんと、日文の卒業生で桃原先生の教え子の方も執筆しています。日文を巣立った教え子と一緒に本を作れるなんて、素晴らしいですね。

 桃原先生からのメッセージも届いていますよ!!

「中高の文学教材(小説・古典)を対象にした、「問い」づくりの本が出版されました。この本は、学校の先生方や教職課程を履修する大学生を対象に、実際の授業に役立てられるよう、実践編と理論編からなっています。本の作成に当たっては、今の4年生と2020年春に卒業した先輩の声を沢山取り入れました(有り難う!!)。教師のたまごたちが、この本に書かれている事を唯一の答えとして縛られずに、自分で問いを生み出したり生徒の読みを楽しんでいけるようにしたつもりです。
 また高校教材の『山月記』は、桃原ゼミの1期生、福村美樹さんが担当しました。高校生がどこでつまずくのかといった読みの難所は、実際に授業をした者でないと分からない部分があります。福村さんの学校現場での経験が活かされた、教材の特徴に関する理論編も非常に充実した内容になっています。
 今学校では「主体的・対話的で深い学び」が求められています。読みを深める「問い」はどうすれば創り出せるのか、どのように交流させたら良いのか、この本をもとに教職を目指す皆と検討しあっていけたらと思っています。」

 本書では、安岡章太郎「サーカスの馬」、太宰治「走れメロス」、井上ひさし「握手」、魯迅「故郷」、など中学校や高校の教科書で一度は読んだことがある作品が取り上げられています。中学校や高校の国語科教員を目指す人には必読の書ですね。教職を目指さない人にとっても、文学作品を楽しむためのヒントになったり、色々な人と一緒に考えたり議論をしたりする方法を知る手掛かりになるかもしれませんね。みなさん、ぜひ書店で手に取ってみてください。