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日本文化学科のブログ

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【遠隔講義体験レポート その3 日本語教材研究演習編】

おもしろ授業

日本文化学科で行われた遠隔講義について、体験レポートが届いています。

第3回は「日本語教材研究演習」についてです。
日本文化学科では、日本語教員の資格を取得できる課程が設置されています。
その資格の科目の一つ「日本語教材研究演習」は2年生になると履修できる科目です。
では、さっそく2年生の當間有希さんに「日本語教材研究演習」の遠隔講義について報告してもらいましょう。


 日本文化学科では所定の科目を履修することで取得できる資格がいくつかあります。日本語教員資格も取得できる資格の一つで、私は資格取得に必要な「日本語教材研究演習」という授業を前期に履修しました。初めて資格科目を履修することもあり、講義を楽しみにしていましたが今年はコロナ禍という異例の事態に見舞われ講義のほとんどが大学の教室内で実施できない状況になりました。「日本語教材研究演習」も遠隔授業となり、4月の講義は先生から送られてくる課題をこなし、期限内にポータルで提出するというオンデマンド体制で講義をし、5月からはMicrosoft Teamsを使いリアルタイムに授業を進める同時双方型の体制に切り替えられました。「日本語教材研究演習」の講義がリアルタイムに切り替わった当初は、家のなかでWi-Fi環境が良く、騒音が少なくかつ家族の邪魔にならない場所を確保することが大変でしたが、その問題を解決すると講義は非常に楽しかったです。
 講義を受け、先生から投げかけられる質問に回答するだけではなく、太宰治「走れ、メロス」を学習者に合うように工夫してリライトしたり、ランダムで決められたメンバーと留学生に必要な日本語教育とは何かについて意見を交換し合ったりしました。他の人の回答内容を見たり、意見交換をすることで様々な考え方や発想に触れることができ、非常に良い刺激になりました。また「日本語教材研究演習」では年齢や母語、環境に応じて必要な日本語・日本語教育を考えたり外国人労働者の現状についてなど日常生活に密接した内容を学ぶため、日常生活の中で講義内容に再度ふれる機会が多く、積極的に日本語教育の課題について考えたり、講義内容を振り返ることができました。
 オンデマンドの講義は自分で時間の管理ができる分、スケジュール管理を怠ると複数の課題の提出期限が重なることがあり、自分で時間を決め課題に取り組むことが非常に大変でしたが、遠隔授業という状況を活用した課題への取り組みが新鮮で能動的に課題に取り組むことができ、講義内容を自分のなかに取り込むことができたと感じています。