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日本文化学科のブログ

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【キャンパスライフ日記2022 ⑤ 司書課程の学生のキャンパスライフ】

そのほかもろもろ
 今回は、司書課程で学ぶ学生が夏休み中に経験した図書館でのアルバイトについて語ってくれました。司書課程で学びながら、実際の現場でアルバイトができるのも、沖縄国際大学の魅力の一つですね。
 以下、学生からの報告です。



 沖縄国際大学の図書館にて、夏休み期間中に短期のアルバイトをしました!
アルバイト内容は、大学に勤めていた教授の遺品を今後の研究や調査に役立てていくために、整理・記録していくというものでした。

 まず、作業を開始する前に案内されたのは、貴重な資料が保管されているバックヤードの書庫です!途中まで整理されていましたが、未整理の資料も数多くあるみたいです。未整理の資料とは?と別の倉庫に案内されると⋯⋯
そこには大量の段ボール箱が山積みになっていました!!
主に、民俗学の研究を行っていた窪先生の資料は段ボール50箱以上という膨大な数に及び、中身も未確認ということだったので何が出てくるのか楽しみにしつつ、休暇中に作業が終わるか不安になりました。




 作業はアルバイト学生二人で役割分担をしながら行い、倉庫から作業部屋へ段ボール箱を運び、中身を仕分け、データ管理のためExcelで初期リストをつくるという流れです。箱の中には、カラースライドという写真フィルムや、先生の研究分野である道教や仏教といった宗教に関する研究資料や原稿、置物、写真、お手紙など、とにかく様々なものが出てきました。
 この作業で一番大変だったことは仕分けです。とにかく印刷物が多い!!仕分けのマニュアルが特にないので、何をどのように仕分けて記録するべきか沢山悩みました。また、資料整理といっても意外と筋力と体力勝負な作業でした。資料やモノが詰まった段ボール箱は想像以上の重さで、所々、司書課程担当の山口先生をはじめとする職員の方々に助けていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。


 
 作業中盤頃からは、図書や雑誌、冊子体、視聴覚資料なども顔を見せ始めました。特に印刷物に関しては、先生の書き込みがあるかを確認しながら仕分けを行いました。それと同時に、図書に関しては沖縄国際大学や県内の図書館に所蔵されているか、OPACや横断検索を用いて調査しました。司書課程で勉強した内容と異なるように見えますが、図書の検索の際に版表示やページ数、大きさのチェックなど授業の書誌作成で学んだ項目を活用し業務を行っています。また、中には触れるだけでポロポロと崩れるような図書もあり、より丁寧に作業を進めました。





 全体として中国の資料が数多くあったのですが馴染みがなかったため、資料のキーワードを頼りに調べながら作業をしました。そのため、中国の地理やその地域の文化についても学ぶこともできました。
 また、国立国会図書館や県内の図書館に所蔵されていない図書が複数あったことが、このアルバイト経験で驚いたことの一つです。
 図書だけでなく、雑誌や博物資料、写真や手書き資料など、授業で扱わない分野の取り扱いや記録の管理についてとても勉強になりました。夏期休暇の期間で作業が終わらず、残っている資料がいくつかあるので、また別の機会で取り組めたらいいなと思っています。