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日本文化学科のブログ

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【司書課程の2年生が図書館内の書架大移動にチャレンジしています!】

図書館司書課程通信
沖縄国際大学図書館では、司書課程の学生を対象として「排架アルバイト」を募集して、授業の合間などに週あたり2~3日の返本と書架整理業務を担当してもらっています。
分類法や目録法、フロアワークなど、司書課程の授業で学ぶ知識を現場で生かすことができるアルバイトとして人気のあるお仕事ですが、夏休みは少し利用者も少なくなり、返本の多くないので、この期間を利用して、館内の書架のレイアウトの再編成を手伝ってもらっています。

沖縄国際大学図書館では、コロナ禍の初期、臨時休館が続いた時期に、1Fにあった参考図書(辞書事典類)の内、利用頻度が低いものの一部を地下に移し、その分、書架がつまっていた「3類:社会科学」の本を移動する作業を行いましたが、3類の本は、沖縄国際大学のカリキュラムに直結する、教育学、社会学、政治学、経済学、法学などが多く集まるため、3年が過ぎて早くもはみ出しそうになる書架も出てきました。



書架がつまっていると、日々の返本業務が難しくなるのはもちろん、利用者も本の場所が分かりにくくなって、本を戻すときに別の空いている場所になんとなく入れてしまう、という問題も起こってしまいます。
そこで、余っている書架を、狭隘化が進んでいるところに割り当てる形での書架の再編成が急務となり、利用者が少なくなるこの時期に書架の大移動を行うことになりました。

この作業では、アルバイトの学生さんたちも、司書のスタッフの皆さんにアドバイスをいただきながら、司書課程で学んだ知識を生かしていろいろなアイディアを出してくれています。



例えば、分類番号が371⇒372のように、大きく変わるところではできるだけ段を変えたり、それが難しいときは著者記号のアルファベットは同じ段に入れるように工夫したり。最上段には手が届きにくい利用者もいるのですが、最上段も使わないと資料が収まらないので、どうしても使う場合は、取り出しやすい軽めの資料を置くようにしたりしました。



3類の一番最後の「399」から順番に移動を行い、4日間かけてやっと「370」まで移動が終わりました。

アルバイトの2年生の多くは、後期の授業で分類法・目録法の演習を受講します。資料を移動しながら、「LGBTQの本は36だけじゃなくて、38にもあるんだ」「教育学の全集は1か所に集めないで、1冊1冊テーマごとに分類した方が利用しやすそう」「本の背ラベルの位置は揃えてあった方が番号を読み取りやすい」といった新しい発見もあり、後期の授業に向けて役立つ知識を身に着けることができているようです。



9月中旬には夏休みも終わり、後期の授業がスタートします。
「夏休み中には作業を終えて、後期からさらに利用しやすい図書館になるようにがんばります!」とアルバイト学生のみなさん。

本は意外に重くて、暑い中大変な作業だと思いますが、残りの作業も無理せず楽しんでがんばってくださいね。