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日本文化学科のブログ

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【図書館学担当の山口先生が日本図書館協会のオンライン講座の講師を務めました】

先生も頑張ってます
日本文化学科で図書館学の授業やゼミ指導を担当している山口先生。
10年ほど前から、日本図書館協会・図書館の自由委員会の委員も務めており、「図書館の自由」をテーマとする各地の研修会の講師もオファーを受けて担当しています。

2024年2月19日には、日本図書館協会・非正規雇用委員会が主催する「図書館基礎講座」の2日目に参加するために、東京にある日本図書館協会に赴き、第4講「図書館の自由」のオンライン講座の講師を務めさせていただきました。

この講座では、「図書館の自由の基礎の基礎」がテーマの下で、「図書館の自由に関する宣言」の4つの原則の内、「プライバシー保護」と「資料収集・提供の自由」をピックアップして、プライバシー保護については、「なぜ」「どう」「何を」という観点から、資料収集・提供の問題については、よくある疑問=よくある誤解、という観点から、それぞれ「図書館の自由」を正しく理解するためのポイントを説明しました。

例えば、図書館で自由に読書ができるようにするためには、だれがいつ何を読んだのか、という読書のプライバシーは守られなければならない、とされていますが、プライバシーを守るためには、利用者の読書の情報を漏らさないだけでよいのでしょうか。山口先生のお話では、「プライバシー」の意味もどんどん変わってきているので、現代的な視点では、残さない(消去する)、目的外に使用しない、必要以上に集めない、といったことにも留意するべき、という説明がありました。



図書館の自由については、山口先生自身もこうした講座を担当するようになって改めて勉強し直すことで、誤解していた点や新しい発見がたくさんあったそうです。質問もたくさん寄せられ、まだまだ勉強中の立場なので、十分に回答できなかった点もありましたが、「図書館の自由」をめぐる問題が日々、どこかの図書館で起こっていること、それだけに大事な考え方であることを改めて学ぶことができました、と山口先生。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。