日本文化学科では総合型選抜試験A日程と学校型推薦試験の合格者を対象とする「入学前課題」を出題しています。

この課題は、①大学入学後に学ぶ専門分野の基礎知識を身に着けることと、②将来の進路目標と自身の適性を考えることなどを目的として、毎年実施しています。
昨年までは読書感想文型の課題でしたが、今年度からは課題図書を読んで感想を書くだけでなく、自分なりに「問い」を立てて、身近な人に話を聞いたり、本を読んだりして情報を集め、整理した上で、自分の考えを述べる形式の小論文型の課題に変更することになりました。

今年も両試験、約80名の合格者がこの課題に取り組み、個性的な小論文が数多く到着しました。
沖縄国際大学でも多くの学科でこうした入学前課題を実施していますが、日本文化学科ではただ集めるだけではなく、それぞれの分野の専門教員が読んで評価し、入学後に「優秀賞」として表彰する制度を設けています。

この日の学科会議では提出された作文の一次審査を行いました。





『沖縄文化論集』に関する小論文の審査を担当した我部先生からは次のようなコメントが届きました。

Aさんの小論文は、論集の中にある柳宗悦「沖縄語問題」を取り上げ、筆者の主張に賛同しながら、沖縄の言葉から生み出された歌謡や踊りもあることなどに言及した内容です。加えて、沖縄の言葉によって創られた文化を残していくため、これから日文での学びを深めたいとすることもありました。
Bさんの小論文は、論集の中にある折口信夫「琉球の宗教」を読み、自分の身近にある沖縄の祖先崇拝について自分なりに考察しておりました。論説ではないのですが、よくまとまった内容でした。

優秀賞の授賞式はまだちょっと先ですが、4月後半に開催する新入生歓迎メンバーシップトレーニングにて実施します。
新入生のみなさんは楽しみに待っていてくださいね。