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日本文化学科のブログ

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【大学4年間をふりかえって その①】

そのほかもろもろ
【大学4年間をふりかえって2023 その①】

先日2023年度の卒業式が実施されましたが、日本文化学科の卒業生が自身の4年間を振り返って記事を書いてくれました。
今回は【大学4年間をふりかえって その①】です。どうぞご覧ください。



 コロナ禍に入学した私たちの世代は入学式も中止となり、オンラインの授業形態で大学生活がスタートしました。たくさんの学生で溢れたキャンパス、大きな教室で友達と講義を受けサークルや学科の授業でたくさんの友達ができる、というような大学生活を想像していました。でも実際には人との交流が制限され、大学生という実感を私たちになかなか持てずにいました。そのようなコロナという予測不能な初めての環境の中でしたが、先生方は学びを止めない工夫を施し、学科の仲間たちと交流ができるよう気遣ってくださりました。とても感謝しています。

 日本文化学科では琉球文化、日本文化、多文化コミュニケーションに関する講義を受けることができ、琉球語や日本語といった言語に関する知識、異文化理解に関する視点、ライティング力などを養うことができました。また、日本語教師の資格課程では日本語教師・日本語学習者の現状、日本語の歴史や仕組み、授業作りのポイント・教授法など専門的な知識や、異なる文化背景であるという理解、アサーティブコミュニケーションといったコミュニケーション方法などこれからの社会において必要となる視点や考え方なども身につけることができました。なによりも資格課程において同じ目標を持った仲間たちと出会うことができ、共に悩み励まし助け合い課題を解決した達成感は忘れられません。日本文化学科では、国語教員、図書館司書、日本語教師、様々な資格を取得することができますが、どの資格課程においても共通の経験があるのではないかと思います。こうして学科や資格課程で得た経験と仲間は、これから社会の中で課題にぶつかったとしても乗り越える原動力になると思います。



 私の大学生活で1番の思い出は海外日本語教育実習です。実際の海外の日本語教育の場を見ることができ、日本語学習者と交流することができたのはとても貴重な経験となりました。たくさんの不安もありましたが、自分から行動して環境を作ること、挑戦することの大切さや人の温かさ、縁の素晴らしさを身に染みて感じることができました。1年以上たった今も連絡を取り合うなど交流が続いており、このような縁を結ぶことができたことが本当に幸せであの時の勇気と決断をした自分が誇らしく思います。また、このような機会を作ってくれた先生方や両親にとても感謝しています。






 コロナ禍において多くの困難があった私達ですが、人と交流できることがどれだけ幸せなことか、計画を立て自分で行動する大切さを学び知ることができた私たちはこれからの人生においてもうまく進んでいけると思います。沖縄国際大学の卒業生として各々が自分の選んだ道で成長し輝いていくことを願っています。また、これから違う場所で出会う時には同じ困難を乗り越えた仲間として助け合える仲になることを願っています。