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日本文化学科のブログ

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【春のオープンキャンパスを開催しました! 日文ブースも大盛況でした!】

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2024年3月17日、沖縄国際大学3号館502教室にて、新高校3年生・2年生向けの春のオープンキャンパスを開催し、日本文化学科の説明会場には40名近い参加がありました。

この時期はまだまだ大学・学科選びの真っ最中という高校生さんも多いので、今回は、いつものオープンキャンパスとは趣向を変えて、大学選びのポイントとして、①4年間かけて何を学べるのか、②その学びは将来の進路にどのように役立つのか、という2つのテーマで、図書館情報学担当の山口先生から、日本文化学科のカリキュラムをプレゼンさせていただきました。

日本文化学科のカリキュラムの中心は「日本語学」(言語学)です。そんなふうに言うと、高校生の皆さんの中には、
「日本語なんて勉強しなくても、しゃべれるし…」
「国語の授業はこれまでもさんざんやってきたし…」
「大学に入ったら新しい学問にチャレンジしたいなぁ…」
と思っている人もいるのではないかと思います。

でも本当に正しく日本語を使えているでしょうか? 日文で学ぶ日本語学とは国語と同じなのでしょうか?(違います!)
学科紹介では、以上の疑問に一つ一つ答えながら、在学生を代表してきてくれた1年生の4名にも進行役として参加してもらい、日本語学の面白さを知るための日本語クイズの回答を解説してもらったりしながら、日本文化学科で学ぶ日本語学とはどんな学問なのか、なぜ大学で日本語を学ぶ必要があるのか、を説明させていただきました。

この日参加してくれたのは、多文化間コミュニケーションコース代表の玉城さん、司書課程代表の仲松さん、国語科教職課程代表の大城さん、そして「村娘」代表の玉城さんの4名です。「村娘」というのは、日文の伝統行事でもある「民話劇・鬼慶良間」という、1年生全員で取り組む大学祭での演劇での配役の一つで、玉城さんにはその取り組みの様子も紹介してもらいました。





日本文化学科は、言語学を中心に、文学、方言、国語教師、日本語教師、図書館司書といったことば・情報に関する専門職など、日本の様々な文化を学ぶ学科ですが、学科名にあるように「日本」のことだけを学ぶ学科ではりません。日本と比較しながら、世界のことを考えることで、その理解はますます深まりますし、私たちが住んでいる沖縄のことを掘り下げて考える授業もあります。日本文化学科では3年生になると3つのコースを選択します。「日本文化コース」、「琉球文化コース」、「多文化間コミュニケーションコース」という名前からもわかるように、学問の世界線は無限に広がっていきます。

この日は山口先生以外にも、3コースの主任の先生方も参加し、各コースの簡単な説明もさせていただきました。







日本文化コース担当の田場先生からはNHK大河ドラマの「光る君へ」にからめたお話を、琉球文化コース担当の我部先生からは「島ことばを話そう」「島唄をうたおう」を合言葉に展開している授業の様子を、そして、多文化間コース担当の奥山先生からは日本語教育・比較文化論の視点から日本文化をより深く理解することの大切さを説明してもらいました。

奥山先生「外国人に日本語を教えると、「なぜ年上の人には敬語を使わないといけないの?」という質問をされることがあります。皆さんならどう答えますか?」
最前列にいた高校生さん「目上の人だから?」
奥山先生「なぜ人間に序列をつけるのですか? 日本人は平等ではないのですか?、と聞かれたらどう説明しますが?」
最前列にいた高校生さん「…(ぎゃふん)」

とちょっと意地悪な質問をなげかけつつ、これからのグローバル化する社会の中で、日本の文化を外の視点で見つめ直すことの大切さを考えてもらいました。

学科紹介の後半の時間では、日文での学びが将来の進路にどう役立つのか、ということもお話させていただきました。

「大学選びの際には<将来のことをしっかり考えなさい>と進路の先生や保護者の方からアドバイスがあると思います。この中にはまだ進路が決まっていなくて焦っている人もいるかもしれませんね。でも、16歳・17歳で一生の仕事を決めるのはなかなか難しいのではないでしょうか。ならばすこし発想を変えて、将来どんな進路にすすむにしても必要となる学問を大学で学ぶ、という考え方もできると思います」と山口先生。

では、その学問とはなにか?

「言葉を味方にすると人生はもっと豊かになります。そして、人は言葉を使って物事を考える生き物です。言葉を数多く知ることは思考力を高めることにもつながります。それは皆さんがこれからどんな進路に向かうとしても必ず強い味方になってくれます。そうした社会人基礎力を身に着けるのが日本文化学科です」

山口先生の学科説明が終わった後は、国語科教員、日本語学、文学・創作、日本語教師、留学、図書館司書、琉球語・琉球芸能、鬼慶良間、といったテーマごとにブースを作り、卒論集を展示したり、学生たちが使っている教科書やノートなどをみてもらう時間をとりました。たくさんの方が足を止めてくださり、楽しい交流の時間となりました。









ちなみにこの日は、日文の公式キャラクターのリニューアルデビューの日でもありました。
今年卒業して、イラスト関係の進路に進んだ4年生の石嶺さんが手がけた新しいマスコットキャラクターも高校生の皆さんに「かわいい」「色がきれい」「紅型の模様がすごい!」と大好評。
夏にはのぼり旗や横断幕、うちわ、アクリルスタンドなどのグッズも作成予定です。









今回のオープンキャンパスは2025年度入試に向けての「Part1」でした。7月以降も何度かオープンキャンパスが開催されます。
今回は日文のカリキュラムの中心にある「言語学」の説明でしたが、日本文化学科にはもう1つ、カリキュラムを横断する「文学」という専門領域もあります。日本文化学科に興味をもってくれたひとはぜひまた遊びに来てくださいね。

本日はたくさんのご来場、ありがとうございました!