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日本文化学科のブログ

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【ご存じですか? 国内留学制度ーー京都先端科学大学での留学レポートが届きました!】

そのほかもろもろ
沖縄国際大学には、大学に籍を置きながら、東京・京都・北海道などの県外の協定校で半年から1年間、大学生活を送ることができる「国内留学制度」があります。..
昨年、国内留学を利用して、京都先端科学大学で1年間学んだ3年生の学生さんから体験記が届きましたので、ご紹介します。
国内留学制度についてよくわかる内容になっていますので、興味がある方はぜひご覧ください!

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今回は、国内留学を経験して感じたことから、①学校生活、②休日のお出かけ、③将来についての三つを紹介したいと思います。

まず、①学校生活についてです。私が国内留学を決めた理由は、京都で歴史や文化についての勉強をしてみたいと思ったからでした。私は歴史や文化に関心があり、沖縄国際大学(以下、沖国)で博物館学芸員の資格課程を履修しています。京都先端科学大学でも学芸員課程を受講できるため、沖縄とは違う歴史や文化を持つ京都で博物館や学芸員のことを学びたいと思い、留学を決めました。





国内留学に興味がある人は知っていると思いますが、留学先で取得した単位を沖国の単位に変換する単位互換制度があります。私もこの制度のおかげで、卒業単位のことは心配せずに留学することができました。(しかし、資格単位には少し注意が必要です。留学先でも資格科目を受講できますが、沖国の資格課程の中には「沖国が独自に行っているため別の学校では受講できない科目」がある場合があります。資格取得を目指しながら国内留学を考えている人は、資格の担当の先生や学務科の担当者さんともよく相談しましょう。)また、国内留学者向けの奨学金制度もあるので、興味がある人は、説明会だけでも参加してみるのがオススメです。

 留学先では資格科目に加え、歴史や文化に関する講義を多く受講しました。特に印象的だったのは、能楽の授業です。能楽師として活躍されている先生が、能について映像や実演を交えながら講義を行っています。実際の能面をかける(つける)機会もあり、「こんなに狭い視界で演じているんだ!」と驚いたことをよく覚えています。他にも、歴史探究プログラムの日帰り旅行に参加させていただき、京北に行きました。城跡が残る山へ登って専門の先生のお話を聞いたり、昼食時間には他の学生さんと交流することもできて、とても楽しい旅行でした。写真は大学祭(龍尾祭)に行った際のものと、日帰り旅行の際のものです。



次に、②休日のお出かけです。私は授業のない日にはなるべく外に出て京都でしか見られないものたくさん見に行きました。半年という留学期間ではとても回りきれないくらい多くの文化施設がありましたが、京都国立博物館、京セラ美術館、京都市学校歴史博物館、漢字ミュージアムなどの施設を訪れて様々な資料を見学しました。大学の講義とは別で、個人的に京都府庁旧本館での土曜講座に参加したこともあります。近所には寺社仏閣も大変多く、時期によっては宝物展なども行っていたため、学校終わりや休日にはよく立ち寄っていました。少しですが、京都にいる間に御朱印集めを初めてみたので、神社やお寺を訪れたのはとても良い思い出になりました。また、他府県へのアクセスも良かったので京都府内に限らず近隣の地域まで足を伸ばすことができ、一人だけでなく友人や親戚と出かけるなど、週末もとても充実していました。

最後に、③将来についてです。
 「ちょっと不安だけど、親元を離れて一人暮らししてみたい!」「県外に就職したいけど、県外での生活ってどんな感じだろう?」と思っている人にも半年〜1年間という期間の国内留学はオススメです。私ははじめての一人暮らしで、はじめはうまくいかないこともありましたが、少しずつ自分のやり方を見つけて留学期間の終盤にはかなり快適に生活できました。また、京都先端科学大学では学内の企業合同説明会に参加することもでき、沖縄県外での就職活動についても考えることができました。





国内留学では学校生活や私生活を充実させるだけでなく、これからのことについても考えられるよい機会になると思います。
今の自分の成長と、将来の選択肢について考える機会をぜひ作ってみてください。