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日本文化学科のブログ

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【JICA沖縄の国際交流フェスティバルでせかいのおはなし会(ペルー編)を開催しました!】

図書館司書課程通信
日本文化学科では、図書館司書を目指す学生たちが主に受講する「図書館文化セミナー」というアドバンスド科目の中で、学外のさまざまな機関やさまざまな立場の人たちとつながりながら、司書課程の授業で学んだことを地域に還元することを目的として、また、司書として求められるスキルを高めていくためのプロジェクト型の実習を取り入れています。

11月24日(日)には、浦添市にあるJICA沖縄で開催された国際交流フェスティバルに参加し、JICA沖縄の図書資料室のスタッフの皆様のご指導の下で、県費留学生制度を利用して来沖されている留学生の皆さんといっしょに、午前中に「韓国編」、午後に「フランス編」「ペルー編」の3つのテーマで、受講生たちが3つのグループに分かれて、「せかいのおはなしかい」というイベントの企画・運営にチャレンジしました。



午後3時から開催された「ペルー編」では、ペルーから来た県費留学生のマユミさんと一緒に、「せかいのどうぶつたち」をテーマ印、2冊の絵本をつかったおはなし会を行いました。

冒頭の「国当てクイズ」では、マユミさんの出身国は内緒にしておいて、ペルーの民族衣装をマユミさんに着ていただいて、それを紹介したり、「こんにちは」を言ってもらって、文字で書いてもらったり、世界地図で場所を指差したり、国旗を見せたり、と5つのヒントを出して、子どもたちに考えてもらいました。民族衣装をみてすぐに「ブラジル!」というおしい回答も飛び出してびっくりさせられましたが、「3文字!」というヒントで「ペルー」という答えがすぐに出て、子どもたちがいろいろな国に関心を持っていることが伝わってきました。

1冊目の『1・2・3どうぶつえんへ』は、動物の名前と数を覚えるためのエリックカールの絵本で、文字が全く出てこない絵本です。読み手が自由にお話を作れる絵本になっているので、このおはなしかいでは、1から5までの動物の絵をまずみせて、動物の名前を日本語で答えてもらった後に、マユミさんにペルーで使われている「スペイン語」でどう言うかを教えてもらいました。そのあと、みんなで動物の名前をスペイン語で練習してみて、「ライオン」は「レオン」、「カバ」は「ヒポポタモ」など、いろいろな動物の名前を楽しく覚えることができました。



1冊目の絵本のおはなしが終わった後は、留学生と子どもたちの交流タイム!、ということで、『1・2・3どうぶつえんへ』には出てこなかった、子どもたちが好きな動物を日本語で挙げてもらって、それを、イラストが得意な学生がホワイトボードに描いて、マユミさんに伝えて、それをマユミさんにスペイン語で教えてもらう、という企画を考えてみました。最初に上がったのが「うさぎ!」だったのですが、スペイン語では「CONEJO」と呼んでいるそうで、これが「コネコ」と聞こえて、子どもたちから驚きの声が上がりました。そのあと、「ペンギン」「ネコ」「へび」と、4つも動物の名前を教えてもらえました。即興で描いたイラストもとても上手で、後ろに座っていたお父さん、お母さんたちからも「すごいねー」という声が上がっていました。



3冊目はふたたびみんなで楽しめる絵本として、『ねずみくんのチョッキ』という大型絵本をつかった読み聞かせを行いました。この絵本も、子どもたちが好きな動物がたくさん出てくる内容になっていて、ねずみくんがお母さんに作ってもらった赤いチョッキが、体の大きな動物に次々にわたっていて、最後は象がチョッキを着てびっくり、というおもしろいおはなしです。「いいチョッキだね、すこしかしてよ」「すこしきついがにあうかな?」といった、繰り返しの文章をスペイン語でマユミさんに話てもらって、単語だけでなく、スペイン語の文章の響きを楽しんでもらおう、と企画しました。
普通サイズの絵本で、このお話を読んだことがあった子ども多かったようですが、迫力のある大型絵本での読み聞かせはまた別の楽しみがあったようで、ページを開くたびに、どんどん大きな動物が出てきて、ねずみ君のチョッキがどんどん伸びていく様子をみて、この本の面白さがさらに伝わっている様子もみられました。



おはなし会のエンディングでは、たくさん言葉を教えてくれたマユミさんに、「ありがとう」と「またね」をスペイン語で教えてもらいました。「ありがとう」は「グラシアス」、「またね」は「チャオ」と言うそうです。みんなで「グラシアス、チャオ!」と伝えて、おはなし会を終わりましたが、帰り際にもたくさんの子どもたちがマユミさんのところに来てくれて「チャオ」と声をかけてくれました。





ペルー編が今年のせかいのおはなしかいの最終公演になりましたが、第1部、第2部よりもさらにお客さんが増えて、約80名もの皆さんに参加していただきました。1部、2部の頑張りで評判が広まったことと、そして、マユミさんの民族衣装の華やかさや笑顔に目を引かれて会場にどんどん人が集まってきたことが集客につながりました。
たくさんのご来場、本当にありがとうございました!
子どもたちと、そして、たくさんの世界とつながることができて、とても楽しい一日になりました。

第一部 韓国編はこちら https://www.okiu.ac.jp/gakubu/sogobunka/nihon/blog/43649
第二部 フランス編はこちら https://www.okiu.ac.jp/gakubu/sogobunka/nihon/blog/43651