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日本文化学科のブログ

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【4年生による卒業論文奨励賞報告会を行いました!】

イベント
日本文化学科では、4年生による卒業論文の執筆が必修化されていて、日本文化、琉球文化、多文化間コミュニケーションなどの専門領域ごとに、各自が興味関心のあるテーマを定めて、1人あたり50枚から(長い場合は)200枚に及ぶ論文を執筆することになっています。



そして、昨年度から、学科のディプロマポリシーに即して、学術的に価値の高い論文、または将来の進路につながるような卒業研究を行ったを学生を表彰する「卒業論文奨励賞」の表彰を行っています。

2019年2月4日の2年生必修科目「ゼミナール入門」では、今年度の卒業論文の奨励賞受賞者による報告会を開催しました。

今年度の奨励賞受賞者(報告会参加者)は以下の通りです。
●文学分野:長嶺瑠南さん「織田作之助「夫婦善哉」研究―大阪という都市空間から読む蝶子と柳吉―」
●琉球分野:大城龍馬さん「学校現場におけるしまくとぅばの継承活動」
●多文化分野:伊良波みなみさん「韓国語のネットスラング・ネット由来後の日常生活での使用についての一考察」
●図書館情報学分野:仲田ひな子さん「病院患者向けサービスに関する一考察」

報告会では卒論を終えた4年生から、これからゼミに入り、卒論に取り組んでいく2年生に向けてのメッセージとして、
「2年生のみなさんはいま卒論のテーマを決めるのが大変な時期だと思うけど、「いちいち疑問を抱いてみる」ということを心がけたらいいと思う。普段から自分が気になっていることや、小さい疑問でも、意外と卒論のテーマにできそうなものがたくさん隠れているはず」
「日本文化学科には、様々な分野の先生たちと多くのゼミが存在します。皆さんの好きや、分かるようになりたい、という気持ちと一致するゼミを選択す
ると、楽しく充実したゼミ生活が送れると思います」
「私の場合は、卒論での学びが自分の将来の進路決定にも役立ちました。学問にはいろいろな可能性があります。進路を悩んでいるほど、卒論にしっかり取り組むと、自然と自分の将来のことが見えてくると思います。大学生活の醍醐味は卒論です。日文は卒論が必修になっていて大変だと感じるかもしれませんが、だからこそ得るものがたくさんあります」
などのコメントがありました。

受賞者には記念品として、ゼミの先生たちが若い頃に読んだ本、これから社会に出ていく4年生に読んでほしい本、ということで、日本文化学科らしく、本をプレゼントしました。
先生たちが選んだ本は・・・

西岡先生『私の沖縄戦記 前田高地・六十年目の証言』 (角川ソフィア文庫)
奥山先生『どくとるマンボウ航海記』 (新潮文庫)
山口先生『哀愁の町に霧が降るのだ』(小学館文庫)
桃原先生『椿山課長の七日間』(朝日文庫)
黒澤先生・田場先生『「自分」を生きるための思想入門 』(ちくま文庫)
学科長『ロートレック荘事件』(新潮文庫 ※学科長特別賞)

の6冊で、先生たちからの4年生へのメッセージも添えて贈呈されました。

4年生がしっかり取り組んでくれた卒業論文は卒業論文集として1冊の本にまとめ、学科の資料として大切に後輩に引き継いでいきます。4年生が真剣に卒論に取り組む姿は2年生にとってもよい目標になったと思います。

奨励賞受賞者の皆さん、おめでとうございます。そして、2年生のみなさんも、これからのゼミで奨励賞を目指して頑張りましょう!