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日本文化学科のブログ

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【日本語教員養成課程のご紹介 日本語ボランティアも頑張っています!】

日本語教育副専攻課程通信(日本語教師)
沖縄国際大学日本文化学科には「日本語教育副専攻課程」が設置されており、日本語教師という資格を取得できるようになっています。
3年生までに授業理論や授業法を学び、4年生からは大学内の留学生や台湾や澳門などの海外に行って実際に教壇実習を行っていきますが、授業外で外国人に日本語を教えるボランティア活動を頑張っている学生もいます。

2018年5月18日、日本文化学科の4年生、古波蔵さんと長濱さんの2名が、アルゼンチン出身で、県費留学生として沖縄で生活をしているルシアさんに日本語をレクチャーしました。

今回の学習内容は「漢字」。ルシアさんは初球の学習者なので、『みんなの日本語』というテキストに出てくる「悪」「去」「都」「県」などの漢字を拾いながら、その読みと意味、表記法などを丁寧に指導しました。


終了後、2人に感想を聞いたところ、
「「去」という漢字の意味をどのように伝えるか、が難しかったです。「帰る」とはちょっと違うし、「離れる」だと意味が限定されてしまうような。テキストでは「去年」という単語で出てくるので、その意味で伝えた方がよいのですが、いろいろな意味がある言葉なので、初級段階ではこうした多義性のある言葉をどこまで教えてよいか、悩みました」
「漢字を覚えるにはしっかり意味を伝えないといけないのですが、初級学習者には和語でつたえてもなかなか伝わりません。媒介語として英語を使う場面が実際には多かったのですが、「早い」と「速い」を伝える時に、「速い」は「FAST」だけど、「早い」はなんだっけ?、と、とっさに出てこない場面がありました。次回のボランティアまでにもう少し英語もマスターしておきたいです」
といった感想が聞かれました。

ボランティアを見学にきてくださった、日本文化学科の奥山貴之先生からは、学習時間を3つに分けて、教える時間、リラックスする時間、問題を解く時間(1人で考える時間)、というようなメリハリを付けないと、少人数での指導野場合は学習者が疲れてしまって、かえって学習効果が低下するよ、といったアドバイスもありました。

日本文化学科では、「多文化間コミュニケーションコース」という専門カリキュラムが充実しており、日本語教師を目指す学生も多く在籍しています。日本文化学科でぜひ多文化を学び、世界とつながる体験をしてみませんか?