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日本文化学科のブログ

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【図書館司書課程担当の山口真也先生が石垣島の小中学校司書のみなさんの研修会の講師を務めました!】

先生も頑張ってます
2018年6月29日、石垣市立図書館研修室で開催された、石垣市立小中学校の司書の皆様の研修会に、日本文化学科で図書館司書課程を担当している山口真也先生が講師として参加しました。

当日のテーマは「学校図書館とプライバシー保護」。
図書館界のガイドラインである「図書館の自由に関する宣言」にある「利用者の秘密を守る」の「守る」という部分に注目して、その具体的な方法として、漏らさない・残さない・目的外に使用しない・必要以上に集めない、という4つのポイントを、学校図書館での具体的な場面を想定して説明しました。

また、公共図書館とは異なる、学校図書館特有の問題として、先生たちの(または司書自身による)読書指導のために学校図書館の貸出記録を使ってもよいか?、守るべきプライバシー情報の中に「冊数」は含まれるのか?、といった難しい問題も取り上げつつ、
先生や司書が読書指導のために貸出記録を活用することについては、
●学校図書館でも誰の目も気にせずに自由に本を読む権利は保障されるべきであること、
●貸出記録は読んだ本の記録ではなく借りた本の記録に過ぎず、読書指導の材料としては不正確であり、不正確な情報を元に十分な教育はできないこと、
「多読賞」については、
●報酬は子どもの意欲を低下させる恐れがあること、
などを問題提起し、参加された学校司書の皆さんと意見交換をしながら、議論を深めていきました。

当日の様子は、地元紙『八重山毎日新聞』2018年7月1日号でも取り上げていただきました。また、『八重山日報』の同日号では学校司書の皆さんとの記念写真も掲載していただきました。ありがとうございます。_(._.)