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日本文化学科のブログ

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【8・13朗読ライブ「VOICE 2018 明日へのバトン」開催しました!】

イベント
2018年8月13日(月)、「8.13普天間基地の閉鎖を求め平和の尊さを語つぐ集い」の関連イベントとして、日本文化学科の学生有志たちの企画運営による朗読ライブが沖縄国際大学図書館4Fホールにて開催されました。


このライブのテーマは「記憶の継承」。
沖縄国際大学構内に普天間基地所属のヘリコプタ―が墜落して14年が経過し、「事故があったことは知っているけれど、詳しくは知らない」という生徒も増え、教職員の入れ替わりにより、当時のことを知る人が少なくなりました。そうした中で、事件を再び起こさないようにするためにできることは何か、「表現論」や「図書館情報学」を専攻する日本文化学科の学生たちが出した1つの答えがこの「朗読ライブ」です。

宮森小学校米軍ジェット機墜落事故の事故概要を証言とともに紹介したり、日本文化学科の黒澤亜里子先生が編集した『沖国大がアメリカに占領された日8・13米軍ヘリ墜落事件から見えてきた沖縄/日本の縮図』(青土社 2005)の中の墜落当時の証言を、当時の写真とともに紹介したり。
当時のことを残された資料や写真を通して想像することはとても難しい作業ですが、佐渡山美智子先生(本校非常勤講師・フリーアナウンサー)のご指導のもと、前期の授業で学んできた「表現すること」を活かしつつ、沖縄県浦添市立港川中学校の相良倫子さんの詩「生きる」、沖縄戦やヘリ墜落事故の記録を読んで感じたことをまとめた創作詩「2018創作詩 ぼくらがつなぐ明日へのバトン」の群読を通して、それぞれの思いを言葉にのせて観客の皆様にしっかりと届けられたように思います。

朗読後、イベントに参加した日文生1年生から4年生までの8名が、今回のイベントで想ったこと、感じたことをそれぞれ発表してくれました。
「知らなかったことは、自分にとって「無かったこと」になるということ。内容を伝えることを意識して朗読した。」
「沖国のヘリ墜落事故など、自分は何も知らなかったんだと知ったことが大きな収穫。伝えていきたいと思う。」
「沖縄で起こった事故について何も知らなかったことを痛感した。来年もまたつなげていきたいと思いました。」

朗読ライブは今年で4年目。朗読ライブスタート時から取り組んできた4年生は、今年が最後の朗読になります。2年生、そして1年生へと、「バトン」がつながれていく光景を見ることができました。

ご観覧いただいた皆様、上演にご協力いただいた図書館のスタッフの皆様にも心から感謝いたします。ありがとうございました。