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日本文化学科のブログ

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【夏休み集中講義のご紹介②多文化間コミュニケーション特別講義がスタート!テーマは文豪とマンガ?】

おもしろ授業
大学生の夏休みは2か月近くありますが、その間も意外に学生さんたちは大学にきていろいろな勉強をしています。本土の先生をお招きして、集中的に授業を受ける「集中講義」もその1つで、9月6日からは、大正大学の梅澤亜由美先生をお招きして、「多文化間コミュニケーション特別講義」が始まっています。

この授業のテーマは「文学」。明治・大正・昭和初期の文学作品の専門的な分析と、映画やアニメ化されたものとの比較・分析を通して、より総合的な「日本文化」の理解に繋げていきます。
一人称小説の分析を通して小説の語りと視点の問題について考えると同時に、映画やアニメなど二次テクスト化されたものとの比較から小説の映像化の問題について、グループワークなどのアクティブラーニングを取り入れながら授業を進めて行きます。

初日のワークでは、泉鏡花を取り上げ、学生たちになじみの深い「文豪ストレイドックス」に出てくるキャラクター像との違いや、その違いが意味すること、鏡花や彼を取り巻く文学者の系譜をたどりつつ、その代表作である「外科室」を題材に、文語体で書かれたやや難解な文章から、登場人物を整理し、内容を把握し、語りのモード(情報)に注目しながら、その語りがどのような特徴と効果をもたらしているのか、といったことを話し合いました。

身近な題材から文学作品の世界の面白さを味わう授業で、普段から文学作品に親しんでいる学生はもちろん、文学はちょっと苦手かも?、と思っていた学生たちもぐいぐいその面白さに引き込まれていく様子がうかがえました。

授業はこのあと日曜日まで続きます。学生の皆さん、最後までしっかり頑張って、文学の世界を堪能してください!