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日本文化学科のブログ

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【図書館司書課程通信② ジュンク堂書店に「選書ツアー」に行ってきました!】

図書館司書課程通信
日本文化学科には3年生の後期から4年生前期にかけて受講できる「アドバンスド科目群」が開講されています。
この科目群では、3年生前期までに学んできた学問領域をさらに深化させて、教室を飛び出して、地域の皆様に協力してもらいながら、実習やフィールドワークなどを通してより実践的に各分野の知識を深めていこう、というカリキュラムを提供しています。

2018年10月13日、アドバンスド科目の1つである「図書館情報学特別演習Ⅰ」(担当: 山口 真也 (Yamaguchi Shinya) 先生)受講中の3年生のみなさんが、那覇市ジュンク堂書店のご協力の下で、図書館の選書法を実践的に学ぶための「選書ツアー」に参加しました。

「選書ツアー」とは、図書館に置く本を、利用者が書店で直接選び購入する図書館イベントの一種です。今回は図書館イベントの体験も兼ねつつ、資料選択という司書の業務を知るための一環としてツアーに取り組んでみました。

今回の選書のテーマは「大学生の課題解決」。沖縄の大学が抱える悩みや不安の解消に役立つ本として、キャリア(進路選択)、メンタルヘルス、メディアリテラシー、沖縄問題、防災、ハラスメント、バリアフリー、といった観点から選んでみました。
実際に書店で本を手に取ってみると、事前に選書リストや書評サイトで調べていた本のイメージと違って空行が多かったり、紙質が悪くてすぐに破れそうに見えたり、面白そうに思っても出版年が古すぎたり、防災関係の実用書や自己啓発関係のビジネス書は類書が多すぎたり、と、いろいろな発見がありました。


選書中には「自分が読みたい本を選ぶだけならもっと簡単なのになぁ…」という声も。図書館員は、日々、自分が読みたい本ではなく、利用者のために本を選んでいます。当たり前のことですが、その当たり前がいかに難しいか、プロの仕事はやっぱりすごい、ということを実感することができた一日でした。

ジュンク堂那覇店では、日本文化学科の司書課程で学んだ研究室の先輩も昨年から働いていて、司書資格を活かすキャリアとして、書店への就職を目指す学生たちにもあたたかなはげましの声をかけていただきました。

ジュンク堂那覇書店のスタッフの皆様、ツアーをコーディネートして下さった丸善の皆様、本日は大変お世話になりました。ありがとうございます。