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日本文化学科のブログ

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【図書館司書課程通信⑥ 電話を使ったレファレンスのロールプレイ実習を行いました!】

図書館司書課程通信
図書館の機能の1つとして、「レファレンス」というサービスがあることをご存知でしょうか? 小さい頃に読んだ絵本のタイトルを思い出せない…、レポートに必要な資料を探している、といった「本の探偵」的な調査はもちろん、家事・育児、学校の宿題、ご近所トラブル、心や体の健康・経済状況などの日常的な悩みや課題の解決のお手伝い、そして、特許の取り方を教えてほしい、商標登録をしたい、といったビジネスパーソン向けの調べものサポートも含まれる、現代の図書館を代表する重要なサービスです。

沖縄国際大学日本文化学科には、司書を目指す学生が多く所属し、授業での実習を通して、レファレンススキルを高めるトレーニングを行っています。


2018年11月15日に行われた「情報サービス演習Ⅰ」という授業では、声だけで質問をやりとりする「電話レファレンス」を学びました。これは、図書館4Fにある学習室で衝立越しにかかってくる電話を受け、簡単なインタビューを行い、いったん電話を切った後に、1Fにある参考図書を使って制限時間内に回答を探し出し、ふたたび4Fに戻って回答を伝える、というロールプレイ型のトレーニングです。

出題された問題は…
①「大河ドラマで町田啓太さんが演じたこまつたてわきの写真をみたい。ネット出てくるもの以外の写真はないか?」
②「舟の数え方で、隻、艘、艇以外の数え方はある?」
③「メロンがでてくることわざを知りたい」
④「かどのどうじんのイラストを見たいのです」
⑤「Don’t teach your grandmother how to suck eggs は日本語で何というか知りたい」
などなど。

どの問題もネットで検索すればすぐに見つかりそうな質問ですが、利用者にぴったりの情報を探すのは簡単ではありません。たとえば、「かどのどうじん」とネットで検索すると、角野さんが同人雑誌に描いたイラストがたくさん出てきますが、かどのどうじん、というのは実は「民具」の一種なので、利用者がなぜこのことを知りたいと思ったのか、をインタビューして、「大学の授業で」⇒「どんな授業?」⇒「民俗学の授業」と言ったヒントを引き出すことで回答にたどり着くことになります。

いつもの図書館学の静かな授業とは違う体験型の授業で、上へ下への大騒ぎしつつ(図書館だから騒いではダメですが)、新しい発見もたくさんあったようです。

九州地区でもトップクラスの施設を誇る沖縄国際大学図書館の様子とともに、ドローンで撮影した(ウソ)写真で授業の様子をご紹介します。