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日本文化学科のブログ

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【卒業研究報告 日本文学&サブカルチャー研究室より】

研究室・ゼミナール紹介
日本文化学科には12のゼミナール(研究室)があり、学生1人1人がオリジナルのテーマを設定して、3年生から4年生まで、2年間をかけた卒業研究に取り組んでいます。2018年度の卒業論文も無事に完成しましたので、その中から研究室ごとにピックアップしてご紹介していきます。



■サブカルチャー研究室
幸喜舜さん(北中城高校出身)
「油屋空間の構造とシステム—「千と千尋の神隠し」論」: 
初めて観た映画が「千と千尋の神隠し」で、強く印象に残っていたので卒論テーマに選びました。絵コンテ集を用いて空間について分析することで、空間が単なる背景ではなく、登場人物の行動や感情と強く結びついていることが分かりました。卒業後は、派遣会社に勤務することが決まっています。スタッフをいろいろな企業に派遣したり、自分自身も多様な業種の経験を積んだりすることができそうです。さまざまな空間に身を投じて成長を遂げていった千尋のように努力し、将来の夢であるキャリア支援アドバイザーの資格取得を目指したいと思います。

■日本近現代文学研究室
下地悠利(西原高校出身)さん
「少年たちの幸福―宮沢賢治「銀河鉄道の夜」論」: 
児童文学に関心があり、子どものための文学をたくさん残した宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をテーマに選びました。この作品は二人の少年が主人公ですが、少年たちの身の回りで起こる出来事には貧困や差別の問題も大きく関わってきます。ファンタジックなモチーフとシリアスな問題をからめながら、少年たちが掴みとろうとする「本当の幸せ」について考察しました。卒業後はフォトスタジオに勤務します。子どもたちの幸せな姿を残し、大人たちも幸せにするというコンセプトの会社なので、卒論で学んだことも生かせるのではないかと思います。