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日本文化学科のブログ

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【今年度最後の入学試験(後期日程)が行われました! 小論文試験はどんな問題?】

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2020年3月3日、沖縄国際大学にて、今年度の最後の入学試験となる一般入試後期日程の試験がが実施されました。
後期入試では、午前中は小論文試験、午後からは面接試験が行われ、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止にも十分気を付けながら、17名が試験に挑みました。

小論文試験のテーマは「現代のコミュニケーション教育(表現教育)の問題点と課題」。



現在、日本の学校で盛んに行われている「コミュニケーション教育(表現教育)」をテーマとする授業では、スピーチ、ディベートやディスカッションなどを子どもたちに強制的に行わせていますが、そもそも現代の子どもたちは、少子化によって喪失された競争環境、欲求をくみ取ってもらえるやさしい家庭環境で育っているため、自分の意見・考えは「単語」で伝えても十分にくみとってもらえ、わざわざ「文」にして伝える必要を感じていません。つまり、相手に分かりやすく伝える努力がそれほど求められない環境ではいくらコミュニケーション教育を行おうとしても、子どもたちにはその必要性が理解できず、意欲も生じない、という問題が存在するということになります。小論文試験では、こうした問題を解決するにはどうすればよいか?、作者の提案を正しく読み取ったうえで、適切に要約し、作者の意見をふまえつつ、自分の意見を自由に論述する、という問題が出題されました。

小論文試験問題に掲載したのは一部分だけですので、試験問題を終えて「コミュニケーション教育」や「多文化間コミュニケーション」という学問分野に興味がわいてきた人は、問題文を引用したオリジナルの本(平田 オリザさんの『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か』(講談社現代新書)もぜひ読んでみてくださいね。

4月からみなさんと一緒に沖縄国際大学で学べることを楽しみにしています。