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日本文化学科のブログ

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【図書館学担当の山口先生が静岡県の公共図書館の館長研修の講師を務めました】

図書館司書課程通信
2022年4月26日に開催された、静岡県公立図書館等職員運営研修(館長研修会)において、日本文化学科で図書館学の授業を担当する山口先生が講師を務めました。

オンラインで開催された今回の研修会のテーマは、「「図書館の自由」を学びなおす」。講演のサブタイトルは「「図書館の自由に関する宣言」が図書館に求めること」となっていて、図書館活動の基盤となる、図書館の自由に関する宣言にどのようなことが書かれているのか、を山口先生から詳しく解説させていただきました。

図書館の現場では、これまで教育の専門家としていろいろな分野で活躍されつつも、図書館には直接かかわってこられなかった方が図書館長として赴任されることも少なくなりません。そうした方が図書館で働く上で、図書館員1人1人が大切にしている「図書館の自由」という考え方を理解することは、図書館の基盤を知る上でもとても重要ーーー、こうした視点から、講演では、図書館の自由に関する宣言の成り立ちや、知る自由とはいったいどのような権利なのか、そしてその権利を保障するために具体的に図書館員は何をしなければならないのか、を説明しました。



また、図書館の自由に関する宣言は「図書館界の憲法」と呼ばれるのはなぜなのか、これはただ単に、比喩的に憲法くらい大切なルールという意味だけでなく、自由宣言と憲法が密接にかかわていることを具体的な例を挙げながらご説明させていただきました。

山口先生は今年から大学の館長を務めており、館長という立場に立ってみて、改めて日々、「図書館の自由」の大切さや難しさを感じているそうです。
今回はオンラインでの開催ということで、研究室からZoomを使っての配信となりましが、講演や質疑応答を通して、館長の皆様方と交流することができてとても有意義な研修になりました、と山口先生。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。