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日本文化学科のブログ

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【1年生向けキャリアガイダンス「卒業生は語る」を開催しました!】

キャリア教育
日本文化学科では、1年生必修科目「リテラシー入門Ⅱ」にて、毎年1月に、専門職として活躍されている卒業生や進路が決まった4年生をゲストとしてお招きし、仕事の魅力、進路の決定方法、大学時代の過ごし方などをお話しして頂ています。
ここ数年は、コロナ禍ということもあって、オンラインでの開催が続いていましたが、今年は久しぶりに対面形式で卒業生からお話を聞くことができました。



2023年1月11日に開催した今年度のガイダンスでは、日本文化学科の卒業生として、

○国語教員(採用試験合格者) 仲宗根さん
〇県立高校司書 宮城さん
〇日本語教員/韓国語教員 伊良波さん
〇大学院生 大城さん・松本さん

の5名をお招きし、現在の仕事や研究の魅力、大学時代の過ごし方や1年生に向けてのアドバイスなどお話していただきました。
参加していただいた卒業生の皆様には、ワークシートとして1年生に記入してもらった質問に後日ご回答いただきましたので、その中から興味深いものをいくつかご紹介します。





Q 将来の進路として、公共図書館と学校図書館を選ぶ際にどうやって選びましたか? 町の図書館の司書、学校司書、どちらも魅力的なのでどのように絞っていけばよいか、アドバイスがほしいです。

A 私はどちらがより自分の性格上やりがいを感じられるか(より楽しみながら働けるか)で最終的に選びました。具体的には、少年院でのビブリオバトルでの経験から、司書として働くなら子供たちに「本(読書)の持つ力」を伝えられるような事がしたい⇒公共図書館での読み聞かせ会とかではなく、普段本を読んでこなかった子たちにこそ届けたい⇒学校図書館で働こう⇒小中高どうするか⇒進学しない生徒にとっては最後の学校図書館になる高校の図書館だからこそ「本(読書)の持つ力」を届けたい⇒「県立学校事務II種に決定」という流れで決めました。

※お話の中に出てくる少年院でのビブリオバトルの様子はこちらで紹介しています。
【沖縄少年院へビブリオバトルのデモンストレーションに行ってきました】
 https://www.okiu.ac.jp/gakubu/sogobunka/nihon/blog/28209
【日本文化学科司書課程のみなさんが「ビブリオバトルオブザイヤー2022」の特別賞を受賞しました!】
 https://www.okiu.ac.jp/gakubu/sogobunka/nihon/blog/38625

Q 日本語教師としてのやりがいや楽しかったことを教えてください。

A 学生たちが心を開いてくれて、一緒に楽しい時間を過ごしているときに、日本語教師としてのやりがいを感じます。楽しかったことは、日本語学校で部活という時間を作って、講師それぞれの得意分野を生かして、顧問の担当をしたことです。私は踊りの部活を担当して、琉球舞踊を教えました。1年間の活動まとめとして、日本語学校内で文化祭イベントをしたことが一番いい思い出になっています。
 日本語教師として働くうえでは大変なこともたくさんあります。例えば、卒業間近になった学生たちのモチベーションをどう維持するか。日本の高校でも同じようなことがあるかもしれませんが、卒業間近になるとどうしても勉強する意欲が低下する雰囲気が生まれてしまいます。いつも以上に授業方法を工夫したりして、学びの意欲が高まるような仕掛けをする、授業の準備は大変ですが、そうしたところにも日本語教師の魅力を感じます。



大学の後期の授業は2月上旬でほぼ終了します。今回のキャリアガイダンスを通して、専門職として活躍したり、大学院でさらに学びを深めている卒業生と実際に交流することで、1年間の総まとめの授業として、たくさんの学びがあったようです。