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日本文化学科のブログ

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【ただいま新入生による入学前課題作文の審査中です! 難航中です!】

1年生、頑張ってます!
3月も終わりに近づいてきて、沖縄国際大学では新入生を受け入れる準備が着々と進んでいます。
日本文化学科では総合選抜型入試、学校推薦型入試の合格者を対象に「入学前課題」ということで、指定された図書を読んで感想文をまとめる取り組みを課しています。

この課題は、①大学入学後に学ぶ専門分野の基礎知識を先取りすること、②将来の進路目標と自身の適性を考えることなどを目的として実施しています。
沖縄国際大学でも多くの学科でこうした入学前課題を実施していますが、日本文化学科ではただ集めるだけではなく、感想文をそれぞれの分野の専門教員が読んで評価し、入学後に「優秀賞」として表彰する制度を設けています。

今年の新入生に与えられた課題図書は、安部公房著『砂の女』、窪薗晴夫著『通じない日本語 : 世代差・地域差からみる言葉の不思議』、三浦佑之著『古事記を読みなおす』、岡本太郎著『沖縄文化論 忘れられた日本』、温又柔著『台湾生まれ日本語育ち』、竹内悊著『生きるための図書館 : 一人ひとりのために』、佐伯胖著『「わかる」ということの意味―学ぶ意欲の発見』の6冊。



この日の学科会議では提出された作文の審査を日本文化学科の教員全員で行いました。





図書館情報学分野の『生きるための図書館』の感想文の中には、
「筆者がこの本のなかで、図書館のことを「強力な同行者」と表現しているのに驚いた。筆者は本のことを一人の人間としてとらえている。本を人として、友として接する、そうした感覚が司書には大切だ言うことに気づかされた」
「地域の文庫活動について、子どもたちが喜ぶと嬉しいから、というような自己満足になってしまわないように、活動する人たちは自分自身が学んでいかないといけない、という石井桃子さんの言葉が特に印象に残っています。こうした考え方は、司書にも共通するのではないでしょうか。私自身も常に学び続ける司書でありたいと思います」
といった、図書館の理念はもちろん、それにつらなる読書の本質をしっかりと理解した作文も多く見られ、受験生のみなさん1人1人が、課題の意図を捉えてしっかり取り組んだ様子がうかがえました。

優秀賞は4月23日に開催予定の新入生歓迎メンバーシップトレーニングにて発表します。
新入生のみなさん、楽しみに待っていてくださいね。