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日本文化学科のブログ

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【キャンパスライフ日記⑨ 4年間を振り返って その4】

そのほかもろもろ
卒業生に4年間を振り返ってもらう企画の第4弾です。
今回は、学科の科目、日本語教師の資格、などから4年間を振り返ってくれました。
以下、学生からの報告です。



 私の大学生活は、人生で最も勉学に励んだ4年間になりました。
 特に印象に残っていることは、日本語教育副専攻課程を受講したことです。私が日本語を専門的に学びたいと考えたきっかけは、1年次に受講した「日本語学入門」でした。日常的に使用している日本語ですが、その歴史や発音の仕組みなど、新たに知ることの多さにおもしろさを感じ、この課程を受講しようと決めました。

 2年次は、3・4年次に実施する日本語の模擬授業や教育実習に向け、基本的な知識を蓄える期間でした。2年次に受講する「日本語教材研究演習」では、実際に日本語クラスで使用されている複数の日本語教材を比較しました。それぞれの教材の特徴を把握した上で、授業の目的に応じた教材選びが重要であることを学びました。「日本語教授法演習Ⅰ」では、国語教育と日本語教育の違いを検討したり、「川で/を泳ぐ」のような格助詞で変わる日本語のニュアンスを楽しく学びました。

 3・4年次には、模擬授業、教育実習を実施しました。まず、学内で展開されている日本語クラスに1カ月ほど通い、先生や学習者の様子を観察しながら、授業の流れを見学しました。これを参考に、自分のオリジナリティを含んだ指導案を作成し模擬授業を行い、その上で実際の日本語クラスで教壇実習を実施しました。「学習者の立場に立ち、いかにわかりやすく伝えるか」を常に意識し、言葉での説明に頼りすぎず、ジェスチャーや声量、声の強弱などを工夫して、授業を進めました。
学習者のうなずきや習得度を確かめるテストで高得点を取る様子を見ると、自分の授業が上手く伝わったことを実感し、やりがいと大きな達成感を感じることができました。模擬授業や教壇実習の際には、よりよい授業を作るために、同じ課程を受講している友人たちと何度も話し合いました。互いに同じ熱量を持って、意見を言い合えることの楽しさと素晴らしさを知りました。





 日本語教育副専攻課程での学びを通して、私は「人に伝えること、人に喜んでもらうこと」が好きだということに気づきました。
日本語クラスの授業の一環として、留学生を相手に、私が得意としている書道を教える機会をいただきました。私の教えを踏まえ、留学生が、自分の名前や好きな言葉を楽しそうに書いている様子を見て、喜びを感じました。
 

 また、4年次には、海外協定校の学生に向けた沖国PR動画を制作しました。動画制作の目的や内容を明確にし、沖縄の情報をわかりやすく簡潔に伝えることを意識し、動画編集に励みました。



 今後は、県内企業で映像クリエイターとして映像制作に携わります。日本文化学科で学んできた「いかに相手にわかりやすく伝えるか」ということは、映像制作でも必ず役立つと思っています。

 最後になりますが、4年間の大学生活を通して、先生方や職員の皆様には、さまざまなことに挑戦する機会をたくさんいただきました。全てが貴重な経験となっています。
時には厳しくご教授くださった先生方、大学生活を様々な形で支援してくださった職員の皆様、切磋琢磨し高め合った友人たち、改めて感謝申し上げます。
 この4年間、充実させた大学生活だったと自信を持って言うことができます。この恩を忘れず、社会に貢献すべく、日々努力を重ねて参ります。