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日本文化学科のブログ

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【司書課程の2年生が図書館での資料整理にチャレンジしています!】

図書館司書課程通信
日本文化学科には県内で唯一の図書館情報学を学ぶことができる専門ゼミ・研究室が設置されており、司書職の専門性について学ぶ学生が多く在籍しています。

司書課程や学校司書モデルカリキュラムの受講生たちは、1年生では「図書館概論」「図書館情報資源概論」「生涯学習概論」といった、基礎的な科目を受講し、2年生からは「図書館サービス概論」や「児童サービス論」「図書館経営論」といった、各論科目をスタートさせます。

2年生が多く受講する「情報資源組織論」という科目もそんな各論科目の1つですが、この科目では図書館で利用者が資料を検索するためのシステムである「OPAC」の基礎となる、目録作成技術を学んでいきます。「NCR」と呼ばれる分厚いルールブックを隅々まで理解しないといけないため、図書館情報学の中でもかなり難易度の高い科目になっていますが、そこで学んだ知識を生かして、日文の司書課程の2年生の3名が、夏休みに、本学図書館の資料整理アルバイトを頑張ってくれています。



学生たちが資料整理に取り組んでいるのは、東京大学名誉教授でもある、窪徳忠先生がお亡くなりになった後、ご家族からご寄贈いただいた資料です。
窪先生は宗教民俗学をご専門とされており、中国をフィールドの一つとされていたことから、いただいた資料の中にも中国語の古い本がたくさんあります。本学図書館に所蔵がないか、県内・県外ではどこに所蔵されているか、国立国会図書館にもないような貴重な資料はないか、などの確認作業を、昨年から本格的に整理を開始して、先輩たちがある程度整理を終えた資料の最終チェックを、2年生が行ってくれています。



授業で学んだことをフル活用して、書誌情報・所在情報のチェックを進めていますが、資料の中には、上の写真にあるように、タイトルがどこにも書いていないのっぺらぼうの本も出てきたり、糸で綴じた手書きの写本のような本も出てきたりして、びっくりの連続ですが、その分、図書館学、書誌学の奥の深さを味わうことができる、貴重な体験になっているようです。
残りの作業もがんばってくださいね。