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日本文化学科のブログ

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【総合型選抜試験直前! 司書課程の先生からメッセージが届きました おすすめ本の情報も!】

入試お得情報!
日本文化学科には、国語科教員課程、外国人に日本語や日本文化を教える日本語教師課程、さらに図書館サービスを担う専門職である司書課程が設置されています。これらの専門職を目指して入試にエントリーして下さる受験生の皆さんも多いので、担当の先生たちからアドバイスをいただきました。

今回メッセージを寄せて下さったのは、図書館司書課程を担当している名城邦孝先生。「沖縄の大学」で司書を目指す皆さんにとって、具体的なアドバイスがいっぱいです。
同じ内容のメッセージは、オープンキャンパスの会場で配布した日文オリジナルパンフレットにも掲載されてますが、スペースの都合で掲載しきれなかった情報もあります。
特に、エントリー・面接試験が迫っている、総合型選抜試験を受験予定の皆さんはしっかり読んで、ぜひ参考にしてくださいね。

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◉あなたはなぜ司書になりたいのですか?

入試の面接の際に志望動機を聞いてみると、「図書館が好き、本が好き、だから私は司書になりたい」という人に出会うことがあります。とても素敵な志望動機に聞こえるかもしれませんが、すこし立ち止まって考えてみて下さい。図書館が好き・本が好きなだけならば「利用者」として図書館と付き合っていけばよいのではないでしょうか? 志望動機で大学側が語ってほしいことは、
 〇司書としてどのような仕事をしないといけないのか、十分に理解しているか?
 〇司書としてどのような社会貢献ができるのか?
 〇そうした司書の仕事にどのような魅力を感じるのか?
ということです。

つまり、志望動機を深めるためにはまずは、司書という職業の社会的な役割・ミッションを知ることが大切です。沖縄で司書として働きたい、という希望をもっている人は、沖縄の社会が抱える様々な課題と司書の役割を結び付けて考えることもできるでしょう。

◉図書館について知識を深めるためには?

オープンキャンパスの会場でときどき「図書館の役割を知るためにはどうすればいいですか?」「司書になるにはどうすればいいですか}という質問を受けることがあります。皆さんの世代であればすぐにインターネットを使って調べると思いますが、ネットに書かれていることが必ず正しいわけではありませんし、ネットで調べられることと沖縄の事情は違っていることもあります。
ヒントは、まさに【図書館の本】の中に無数にあります。
写真に写っている本は、司書を目指す皆さんにぜひ読んでほしい3冊です。

 埜納タオ『夜明けの図書館』全7巻, 双葉社, 2011-2022
 奥野宣之 『図書館超活用術』朝日新聞出版社, 2016
 ナカムラ クニオ『本の世界をめぐる冒険』NHK出版, 2020

図書館をたくさん使って、司書という仕事の理解を深めてくださいね。



◉面接試験で気を付けてほしいこと!

面接試験で「日本文化学科への志願理由を教えてください」と質問すると、「図書館で働きたい」「図書館のことを勉強したい」と答える人がたくさんいます。
日本文化学科の面接試験では、そう答えた人に対して、次の質問として、「日本文化学科のカリキュラムを通してどんな専門知識を身に付けて、どんな司書になりたいと考えていますか?」と聞くようにしています。
そうすると、とたんに何も答えられなくなってしまう人もいて、もったいないなぁと思います。

司書資格は、沖縄国際大学であば、社会文化学科、法律学科、地域行政学科など、日本文化学科以外の学科でも取得可能です。
面接では、【司書志望のあなたがなぜ日本文化学科でなければならないなのか?】が問われていると考えてください。

日本文化学科の専門的なカリキュラムのどの部分に興味があるのか、例えば、日本文化学科では文学、言語学、多文化、琉球文化など多様な分野を学びます。1つに絞る必要はありませんので、専門的な学びが司書になる上でどう役立つと考えているのか、自分の言葉でしっかり説明できるようになりましょう。