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日本文化学科のブログ

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【全国図書館大会の分科会で山口先生が「図書館の自由・この一年」を報告しました】

先生も頑張ってます
図書館界では1年に1度、日本図書館協会の主催により、「全国図書館大会」という全国規模の研究集会が開かれています。ここ数年はオンライン開催が主流でしたが、今年はなんと4年ぶりに11月16日~17日にかけて、岩手県盛岡市にて対面形式で開催されることになり、図書館の自由委員を務める山口先生が報告を担当しました。

報告テーマは「図書館の自由・この1年」。
2022年10月~2023年11月上旬までの図書館の自由をめぐる動向について、資料収集・提供の自由と、プライバシー保護に関する出来事を中心に紹介し、参加者の皆様とともに、「図書館の自由」についての理解を深めるための論点を整理しました。



報告の中で取り上げた事例は、旧統一教会・関連団体刊行物への批判、被差別部落の地名等が掲載された資料の制限、拉致問題に関する図書充実の協力等の要請、18 歳被疑者の実名と顔写真報道、図書館等公衆送信サービスにかかわる利用者情報の扱い、『耳をすませば』の実写映画化、ランサムウェアによる図書館システムへのサイバー攻撃、マイナンバーカードによる図書館利用、体温測定カメラ(サーマルカメラ)に顔画像保存・流出の恐れ、改正個人情報保護法の影響と匿名加工情報の提案募集、などです。

分科会の報告概要は、日本図書館協会図書館の自由委員会が発行するニューズレター「図書館の自由」でも一部読むことができます。
https://www.jla.or.jp/Portals/0/data/iinkai/jiyu/newsletter_121(202311).pdf

質疑応答の時間でもたくさんの質問が寄せられ、図書館の自由をめぐる問題・課題は日々どこかの図書館で起こっていることを実感させられました。

分科会の会場には、山口先生もリニューアルをお手伝いした「図書館の自由」という考え方を普及させるためのパネルも展示されました。このパネルは、全国の図書館等へ、「図書館の自由」をテーマとする展示企画を行う際に、日本図書館協会から貸出を行っているそうです。



今回の報告でも取り上げた出来事を含めた最新版となっているので、こちらもぜひご利用ください。