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日本文化学科のブログ

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【学校司書モデルカリキュラムのご紹介ーー宜野湾市の小学校で「ブックトーク」を行いました!】

図書館司書課程通信
2024年7月12日(金)、松川まゆみ先生のご指導の下、宜野湾市にある普天間第二小学校の先生方のご協力を得て、司書教諭と学校司書の資格取得を目指してがんばっている4年生6名が「ブックトーク」の実習を行いました。

「ブックトーク」とは1つのテーマの下で10冊ほどの本を数珠つなぎに紹介していき、読書への関心を引き出すことを目的とする読書指導の1つです。

今回の実習は「読んでみたい一冊を見つけよう~夏休みに向けて」という大きなめあての下で、受講生2名ずつがペアになって、「旅・冒険」「ふしぎ」といったテーマで、1時間の授業を担当しました。

2時間目に行われた「旅・冒険」をテーマにしたブックトークでは、『チョコレートと青い空』、『スプーンおばさん』、『魔女の宅急便』、『一番美しい季節に行きたい日本
の絶景365日』、『goodluck』、『そらを飛びたかったペンギン』という本を紹介しました。
『一番美しい季節に行きたい日本の絶景365日』では、クラスを担当している先生方の誕生日のページをクイズにしたりと子供たちが参加できるアクティビティを取り入れてとても盛り上がりました。







「ふしぎ」をテーマにしたグループは、『ふしぎ現象事典』、『アインシュタインとタイムトラベルの世界』、『落語ねこ』、『怪談レストラン』、『りんごかもしれない』、『恐竜の森の大冒険』、『幽霊城の秘宝』、『本好きの下剋上』、『七人の犯罪者』、『天才フレディと幽霊の旅』、『wonder』、『妖怪アパートの幽雅な日常』などを紹介しました。
新しい話題の本から、受講生たちも小学生の頃に読んで不思議に感じたり、遠い世界を旅した気分になったりした本、そして、絵本や物語、読み応えのある小説からノンフィクションの本まで幅広いラインナップでした。学生たちがこの日に向けて、何度も図書館に通い、子どもたちのことを想像しながら本を選んだ様子がしっかり伝わってきました。







実際の子どもたちを前に、1時間の授業をたっぷり使ってのブックトークということで、学生たちはたいへん緊張した様子でしたが、本を紹介した時の子どもたちの素直な反応がはげみにもなり、ブックトークの難しさ・面白さはもちろん、教壇に立つことの意味についても深く学んだ一日になりました。
また、終了後には、担当の先生の計らいで子どもたちから感想を伝えてくれる時間も作ってくださり、子どもたちとの楽しい交流もできました。



司書教諭・学校司書課程でのブックトークの実習は長く続けていますが、小学校での実習は今回が初めての取り組みでした。
学校司書を目指す学生たちは、公共図書館の司書とは少し異なる教育的な役割を学ぶことができましたし、司書教諭を目指す学生たちは、8月下旬から始まる教育実習に向けて貴重な経験を積むことができたように思います。
実施に向けてご協力いただきました、普天間第二小学校の先生方、本当にありがとうございました。また、ブックトークを熱心に聞いてくれた子どもたちにも、受講生一同、感謝の気持ちでいっぱいです。



来週火曜日と水曜日には受講生の残りのメンバーが、同じく宜野湾市の中学校でのブックトークにチャレンジします。
こちらもご期待ください!