文字サイズ

日本文化学科のブログ

ブログ

【4年間をふりかえって その④】

そのほかもろもろ
【4年間をふりかえって その④】

 【4年間を振り返って】は、卒業を迎えた4年生が大学4年間を振り返って記事を書くという企画です。【その④】は多文化間コミュニケーションコースのゼミで学んだ学生が書いてくれました。ぜひ読んでみてください。


 私は大学生活で多くの人に出逢い、たくさんの経験ができました。印象的な出来事をいくつかピックアップしてみたいと思います。
 まず、印象に残っているのは、「プロジェクト演習」の講義での「鬼慶良間」です。コロナ禍での「鬼慶良間」は、例年の小道具や衣装を使ったものとは違い、朗読劇という形になりました。私は、キャストを務め、祝女神と老婆役という全然違う二役を演じることになりました。朗読劇では、声だけで感情を表現しないといけないなど難しい場面が多くありました。しかし、何度も練習を繰り返し、たくさんの人と作り上げた鬼慶良間は、私たちの代でしか表現できない、工夫と努力が詰まった作品となり、多くの人の心に届いたと思います。たくさんの人とコミュニケーションをとって作り上げた鬼慶良間は、最高の思い出となりました。

 次に印象に残っているのは、「多文化体験実習」です。「多文化体験実習」は、海外に出て、実際に多文化を体験するというもので、私の時は韓国に行きました。海外は初めての経験だったので、言語やコミュニケーションに不安がありました。しかし、今まで日本文化学科で学んできたことを生かしながら、現地では、ジェスチャーを使ったり翻訳を使ったりと色々と工夫をして現地の方たちとコミュニケーションを楽しむことができました。韓国の伝統衣装である韓服の体験をしたり、博物館を見学したり、現地の美味しい食べ物を食べたりと、たくさんの多文化に触れることができ、とても充実した実習になりました。



 もう一つ、ゼミでの活動をここに書きたいと思います。私の所属している奥山ゼミでは、日本語学校へ訪問して留学生との交流をしたり、JICA沖縄を訪問したり、海外の大学とのコラボをしたりと、普段はなかなか経験できない貴重な学びの機会が多くありました。そのため、常に新鮮な気持ちでいっぱいでした。ゼミの様々な活動を通して、沖縄にいながら、世界とのつながりを感じ、世界を知ることができました。そして、自分の見ている世界だけが全てではないことを肌で感じ、視野を広げることができたと思います。






 3年生になると、4年間の集大成となる卒業論文の執筆が始まりました。私は、なかなか卒業論文のテーマが決まらず、奥山先生と何度も面談を重ねたことや何度もテーマを変更したことを思い出します。(今思えば、テーマを変えすぎた気もしますが…笑)
そして、4年生になると、本格的に卒業論文の調査と執筆が始まりました。卒業論文の調査と執筆では、大変なことや想定外のことも多かったと思います。奥山先生からたくさんのアドバイスをいただきながら書き上げた卒業論文が完成した時には、達成感と感動が同時に湧き上がったことを覚えています。
 もともとは文学に興味があって入った日本文化学科でしたが、日本文化学科での学びは、文学はもちろん、文学以外でも興味関心を広げ、深い学びに繋げることができました。

 最後になりますが、こうした貴重な経験ができたのは、たくさんの方々の支えがあってこそできたものだと思います。この4年間でのたくさんの人との素敵な出逢いに感謝をし、日本文化学科の先生方をはじめ、支えてくださった全ての方々に深く感謝を申し上げます。そして、日本文化学科での素晴らしい経験を忘れずに、感謝と思いやりの心を持ち続け、自分のペースで一歩ずつ踏み出していきたいと思います。4年間、本当にありがとうございました。