文字サイズ

南島文化研究所


概要
 南島文化研究所は、研究センターと資料センターの役割をあわせもつ機関として1978年4月に設立されました。わたしたちの祖先は、古来、日本本土及び中国・朝鮮・東南アジア諸国との交流を通じて周辺地域の文化を吸収し、これを固有の文化に融合させ、価値の高い独特の文化を形成してきました。この歴史と文化は、内外の学者の注目するところとなり、伊波普猷らの労苦によってその価値が広く認識されるようになりました。
 当研究所は、学際的な共同研究を行う場として設立されました。そして琉球弧の島々を対象とする学問研究の発展に寄与することをめざしています。
 1994年度からは台湾、韓国での海外調査も開始され、最近では中国・福建において調査を行なっています。その調査研究の過程で、1997年には韓国全南大学校湖南文化研究所との学術交流協定を結び、さらに2002年には福建師範大学中琉歴史関係研究所と学術交流協定を結びました。
 また、貴重な文献や資料を収集して整理保管につとめ、学生や一般市民の利用に供することができるようにしたいと考えています。
当研究所は、『紀要』の他に毎年、地域を特定して島嶼の総合調査を実施し、年度ごとに『報告書』を発行してきました。また、新聞社と提携して「南島文化市民講座」を開催し、市民に研究の成果を広く紹介・還元する場を設けたり、学生をはじめ一般の人たちを引率して県内各地域をまわり、所員等が講師となって歴史・自然・文化・地理・産業等、各地域についての総合的学習をする「南島文化地域学習」を開催しています。
そのほかに「シマ研究会」(2000年7月に第100回目を開催し、2017年5月には第200回目まで開催しました)、「調査報告講演会」、「南島研セミナー」を開催するなど、多彩な研究活動を続けています。



※南島文化研究所の概要についてはリーフレット1、2をご覧ください。