文字サイズ

マンスリー留学体験記バナー

最新ブログ一覧(デスクトップ版)

  • すべて
  • 東海大学(台湾)
  • 韓南大学校(韓国)
  • 嘉泉大学校(韓国)
  • 釜慶大学校(韓国)
  • 澳門大学(中国・澳門)
  • レンヌ第2大学(フランス)
  • レオン大学(スペイン)
  • オスナブリュック大学(ドイツ)
  • 南ユタ大学(アメリカ)
  • バンクーバーアイランド大学(カナダ)

【2025年5月】レオン大学(スペイン) 仲里さん 総合文化学部 社会文化学科

レオン大学(スペイン)
別れの中で学んだこと

Hola,レオン大学に留学中の仲里です。
先日、学校が終了し、いよいよ留学生活も終盤を迎えようとしています。今月は、学校での出来事、遠足、そして短期組との旅行についてご報告したいと思います。

今月は、最後の遠足としてリオハとブルゴスを訪れました。ブルゴスはレオン州に属し、巡礼路の重要な中継地のひとつでもある場所です。旧市街は、城壁や石畳など中世の面影を感じられ、中でも世界遺産にも登録されているブルゴス大聖堂は見逃せない見どころのひとつです。その後、リオハへ移動し念願だったワイナリー見学をしました。スペインは地形や気候の面でもブドウの栽培に適しており、ブドウ畑の面積は他国よりも広く、ワイン大国としても知られています。その歴史はおよそ2240年前のローマ時代まで遡るとされています。見学では、収穫の手順、ワイン樽やコルクの種類、発酵の過程について学び、最後には試飲も体験しました。留学前から一度はワイナリーを訪れたいと思っていたので、今回の経験は貴重なものになりました。

翌週には、短期組が久しぶりにスペインに遊びに来ていたので南への旅行を兼ねて会いに行きました。マドリードで合流し、グラナダへ向かいましたが、まず驚いたのは気温の違いでした。北部のレオンのは比較的涼しいにのに対し、南のグラナダやコルドバは乾燥に加えて日差しの強さが桁違いでした。グラナダでは、念願のフラメンコを間近で鑑賞し、その情熱的なダンスとステップに感動しました。学校の合間を縫っての短い旅だったためグラナダで一泊し、翌日にはコルドバへ向かいました。コルドバは皆さんがイメージする南スペインという感じで、中庭や噴水、白い壁には花が装飾され視覚的には涼しく感じれましたが、やはり気温が30度以上あり、夏の訪問は絶対におすすめしません。しかし、コルドバやグラナダは歴史的にもイスラム文化の影響を強く受けている地域なので、建築様式や食文化が北部とは異なり、また違ったスペインの一面を感じることができました。

ここからは、最後の学校生活についてご報告します。3月18日から始まった新学期もあっという間に終わりを迎えました。授業はこれまで一緒に過ごした先生達が担当になり、安心感がありながらも、「これまで学んできたことを使わなきゃ」というプレッシャーを感じていました。特に、みんなが口を揃えていうのが「接続法は難しい」で、日常でよく使うからこそマスターしなければならないのですが、時制によって動詞の活用が異なる上に、感覚的な部分が多いため慣れが必要でした。授業中も先生と価値観を照らし合わせなが理解を深めたのを覚えています。
夏から今まで授業を受けてきた感想として、日々の生活を通して理解できる部分が格段に増えたことは、日本では実感できなかった留学ならではの貴重な経験だったと感じています。また、国籍が異なる学生との交流は、自分の価値観を見直すきっかけとなり、同時に新たな発見をもたらしてくれる機会でもありました。そうした学びや成長を陰ながらに支えてくれたのは先生方であり、いつも暖かく、ときに友達のような関係で接してくれたことは「人として」成長させてくれました。今回の留学を通して、別れも出会いもたくさん経験し、その度にかけがえのない時間を過ごしていることを実感しました。その経験をしたからこそ、今では「また会えるその日まで頑張ろう」と思える糧となっています。
帰国まで残りの時間を大切にしながら過ごしたい思います。