語学堂に通わないという選択

　初雪も観測し、沖縄では考えられない氷点下の世界になっている韓国です。初めは氷点下なんて想像もつかず、四季の中で一番冬が心配でしたが実際に住んでみると思っていたほど寒いとは感じませんでした。その理由として、外はもちろん寒いですが建物の中やバスの中では暖房が効いており、とても暖かいです。寮の部屋もオンドルという床暖房も付いているため、留学前に心配していた程ではなく、とても快適に過ごせています。しかし、さっき書いたように外は寒いため、外出時はペディンというダウンが必需品です。寒さが厳しい日には手がしもやけになってしまう為、手袋かカイロも必要です。街のカップル達はペディンをお揃いで着たり、マフラーを合わせたりしているので、街を歩いていると一目でカップルだと分かります。他の季節よりも冬は着込むことが多いため、その分お揃いのアイテムが増えるのかなと一人で考えたりしていました。

　学習面では、語学堂の冬学期が始まりました。私は自分の留学生活を総括して、やりたかったけど今までできなかったことをしようと思い、様々考えた結果、留学生活最後の語学堂に通わないという決断をしました。これまでの留学生活を振り返って、語学堂に毎日通い韓国語の向上に重点を置いて頑張ってきました。しかし、韓国語の勉強以外に留学生活の中でやりたいと思っていたことをほとんどできていないという事に気付いてしまいました。留学もそろそろ終わろうとしているにもかかわらず、ほぼ学校と寮の行き来だけしてきたため私は自分の生活しているテジョンの土地勘もついていないという事に気付きました。そのため、普段では行かないような所にも積極的に行き、少しでもテジョンの事を知りたいと思いました。現在はインターネットやSNSを通してテジョンの有名なスポットから穴場スポットまで調べリストアップし、実際に行ってみようと思っています。他にも、私の専攻である、日本語教育を生かして自分がどのくらい日本語を伝える力があるのか力試しもしてみたいと考えていました。そして最近、友達から日本語を教えてほしいという話を持ち掛けられた為、即引き受け現在はその友人へ日本語を教えています。期間は約１カ月と短いですが、私ができる範囲で日本語を教えていけたらいいなと思います。また、相手の日本語の実力が上がると尚嬉しいです。大学の授業で日本語の授業を聴講したかったのですが、なかなかタイミングが合わずできなくて残念でしたが、留学の終盤にこのような機会があって本当にラッキーだと思いました。

　今月は留学生活最後の韓国語能力試験もあるので、日本語教授の勉強もしつつ、自分の韓国語能力試験の勉強もしているため、語学堂へ通っていなくても暇を持て余すことなく充実した生活を送ることができています。来月はついに帰国し、長いようであっという間だった楽しい留学生活が終わりますが、帰国するまでの間、悔いのないように一日一日をもっと大切に過ごしていこうと思います。