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【2024年3月】レオン大学(スペイン) 赤嶺さん 法学部 法律学科

レオン大学(スペイン)
貴重な経験

こんにちは。4月に入り新学期が始まりました。私たちの学校も早くも最終学期となりました。6月に今学期が終了する予定なので残り2ヶ月もありません。時間の経過は早いです。日々新たな人々と知り合い、新たな価値観に触れることでスペインに来る前の自分とは異なる自分がいます。嬉しいですね。

さて、私は3月に実に素晴らしい体験をしました。語学学校を通してスペイン語を学んでいる日本人学生を探しており、レオンのとある精肉店と日本企業との取引の通訳を手伝ってほしいとの連絡がありました。そして先生方から直接依頼を受けた私が選ばれました。「通訳」と聞いて何か専門的な単語やビジネスの場面に適した言葉遣いで話すことが求められるのではないかと考え込みすぎて依頼を受けてからの数日間はソワソワしてよく眠れなかったです。自分なりにスペインの肉の種類や料理について調べたり周りの人に聞いたりして準備しました。そして当日、日本から専門商社の方々(社長と社員)が取引のためレオンに訪れました。高級車で電車の駅まで向かいに来てくれて、初めましての挨拶をする時は流石に緊張しました。スペインに来てから敬語を話す機会がなく、また日本人との交流は友達や同じ学生たちに限られていたので久しぶりの感覚が蘇ってきました。スペインに半年ちょっとしかいませんが日本語がうまく出てこなかったり変な日本語になったりして少しストレスを感じた反面、スペインに染まってきている自分がいて少し複雑な感情でした。

私たち一同は最初に牛たちの生活拠点を見学しました。精肉店の代表(スペイン人)の説明を聞き、それと同時に商社の方々に通訳するという作業を初めて行いました。スペイン語を理解するだけで精一杯だった夏と比べ、現在はスペイン語で聞いて日本語で説明ができるレベルに達したんだなぁと自分自身に感嘆したのも束の間、マシンガントークのように次々と説明を求められ、頭の中はもう一杯一杯で破裂寸前でした。プロの世界で通訳として活躍している方々の苦労が少しわかったような気がします。その後は精肉工場に行き製造から出荷までの流れを見せてくださいました。通訳の仕事を経験できただけでなく工場の中身や消費者の元に届くまでの一連のプロセスを見せていただき、なかなか普通の人は入ることができない場所も紹介していただき非常に貴重な体験となりました。一通り見た後に隣接するレストランに招待されご馳走を頂きました。色々な加工肉を色々な調理法で提供してもらい舌づつみを打ちながら最高級の料理を楽しみました。帰る際にはお土産もいただき、そしてその後は打ち上げで中心街にある飲み屋で一夜を過ごしました。精肉店の代表者の友達が数十人参加しパーティー状態となりました。地元のバンドグループがレオンの伝統的な楽器(tuna)の演奏に合わせて歌を歌ってくれたりみんなでワインを飲んだりして楽しみました。レオンでの留学生活の中でも忘れられない1日となりました。

今月は以上です