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【2020年3月】レオン大学(スペイン)大湾さん 総合文化学部英米言語文化学科

レオン大学(スペイン)
4月のmonthly報告

こんにちは、4月のmonthly報告です。皆さんどうお過ごしですか。今尚コロナが蔓延して大変な時期だと思います。世界では人類歴のなかでも類似例がない大変なことが起きています。スペインでも3/13から今もなお緊急事態宣言が出されており外出禁止、行動制限など経験したことないことが毎日のように新しく目まぐるしく起きています。ここで今月は1ヶ月外出禁止を経験しての今の感想、思いなどを報告したいと思います。

今スペインだけに限らず多くの国で外出禁止令が出ていると思います。スペイン自体はそれほど強い罰則を受けるなどということはありません。それでも唯一外に出る時間であるスーパーの時に外出すると警察から「どこへ行く、何している」毎回質問を受け無駄な外出はしないようにと注意を受けます。毎日人で溢れていた街は今誰一人外にいません、スーパーに行くことさえ二週間に一回というような状態です。実際これほど街から人がいなくなることをどれほどの人が予想できたでしょうか。おそらく誰一人でさえ予想できていなかったと思います。そのことを考えると流行が他国より遅い、日本は今世界から今後の対応が期待されており、ギリギリの狭間を渡っている時期だと思います。

その中で一つスペインにいて気づいたことがあります。それは日本国民のコロナ問題に対する姿勢です。SNSが普及し誰でもすぐに世界中の情報を手に入れることができます。若者世代の中でも事態の深刻さを受け入れ、行動に起こし自ら発信し共有してくれる素晴らしい人をこちらからも多数の人を確認することができました。SNSを見事に使いこなし、このような素晴らしいことに利用してくれる人もいる一方でフェイクニュースも非常に出回っているなと思いました。情報が行き交う時代にこのようなことは起こりうることであり、フェイクニュースを完全になくすことはこの時代にある以上不可能なことです。今回の騒ぎでよくわかったと思います。

さらに気づいている人はいると思いますが今回の騒動で一番浮き彫りになったのは、一人一人のパーソナルが明確にでたということです。他人のやったことに罵倒する人、情報について興味のない人。コロナウイルスは夏になれば暑いから感染者がいなくなる、そういうことをまだ平気に思っている人がいてびっくりしました。世界中で毎日同じ時間帯に、医療従事者やコロナウイルスで苦しんでいる人のために働く人に敬意を示し、拍手や歌を歌いみんなで応援し、それ以外の人も同じようにコロナと戦おうと一人一人が支え合って今もなお家から声援を送っています。それなのに日本では人がコロナウイルス患者に誹謗中傷をしたりしている内容をよく見ます。今大切なことは本当にそのようなことでしょうか。本当に自分に必要な大事な人が明確に分かるいい機会だったと思います。

本当に今大事なことは一人一人の大切な人を守り、みんなで弱い人を助け合うことだと思います。自分ができる小さな一歩はいつか大きいことになりえるのです。辛い日々が続きいつ終わるかわからない恐怖で不安な日々がまだ続くと思います。しかしこの期間は人によっては家族と過ごすいい時間にもなりえるし、何かを知る、感じる、見るなどのいい時間にもなりえます。いつまでも時の流れが私たちを待ってくれるとは考えられません。今できることが今やるべきことなのです。あなたの、私の大切な人を守るために今やるべきことをがんばっていきましょう。