終わりの季節

こんにちは、カナダのバンクーバー・アイランド大学(以下VIU)に留学中の英米言語文化学科4年の大城と申します。今回は11/10-12/10までの体験記を綴りたいと思います。

タームBが始まって一瞬で1ヶ月が経過してしまいました。第3回報告記でも述べた通り今期のL&SはR&Wよりも数倍ハードです。リスニングコースなので事ある毎にノートを取りその内容がテストに出されたり、スピーキングコースでもあるのでほぼ毎日新しい実用的な表現法を学びグループやペアワークで用いて練習したり、これだけでも四苦八苦している中、この1ヶ月でプレゼンテーションを3回も制作しそれぞれ5〜10分程掛けて発表するという機会もありました。留学に来ているなというボルテージの高まりを感じつつも毎日ボロボロです。でもそれがなんやかんや楽しいです。

12月12・13日には早くもタームBの期末試験(ファイナル)が行われるのでその練習を兼ねたグループディスカッションも毎日行っています。この頃、明らかに様々な国の特徴的なアクセントを高確率で聞き取れるようになっているなと明確に感じます。タームAで9月中頃によくペアになっていたウクライナ人生徒さんやカタール人生徒さんの英語はそれぞれの母国語の発音が強く残っており半分は聞き取れませんでしたが最近は殆ど聞き取れるので毎回感動してしまいます。さらに気づいた事として、聞ける、話せる、だけが難関だと思っていましたが友好を構築する上では｢会話を盛り上げる｣というのが最も大切で難しいということです。もちろん日本語では当たり前のように行っていることですが、英語においてはどうしてもyesやyeahといった曖昧な相槌で話を終わらせてしまう場面が大変多かったです。しかし、最近ではその話題に繋がる私自身の持ちネタを簡単な英語でも構わず投げかけると相手からの興味と会話の盛り上がり度が格段に上がると実感しています。

学校外の暮らしとしてはVIU校内にある音楽室でピアノを練習したり、ボウリングをしにいったり、レディスミスという街にクリスマスパレードを見に行ったり、友人がホームステイ先からモーテルへ移動することになったため荷物運びを手伝ったり、ナナイモで初の雪景色に興奮したり、ナナイモで出会った日本人の友達とビリヤードに行ったり、ギャラクシーシネマという映画館で｢ゴジラ－1.0｣を鑑賞したりしました。音楽専攻の生徒が使っていない場合は自由にピアノを使えるので心の平穏を保つのに最適です。ピアノ歴2週間弱ですが、La La LandのBGMを弾けるように練習しています。

ボウリング場はかなり年季が入っておりピンが設置されなかったり投げたボールが一生帰ってこない事案が頻発しましたが雰囲気が落ち着いていてとても居心地のいい場所でした。レディスミスはVIUが提供している日帰り団体旅行で訪れました。町おこしの一環なのかナナイモ各地でよく目にする企業や学校法人などがイルミネーションを施したトラックやパレードカーでストリートを進行しておりとても綺麗でした。フィナーレには花火が打ち上がっていましたが爆煙で段々見えづらくなっていくのがご当地感満載で大好きポイントでした。

12月で第１セメスターが終了するのでそれに合わせて帰国する日本人組が多数いました。その内の何名かと少しずつ話す機会が増え、やっと打ち解けてきたという時に彼らの帰国日が迫ってきてしまい、私は2週間程前からだいぶ落ち込んでいました。大学入学と同時にコロナが直撃してしまい、人と面と向かって話をし関係性を深めていくという人間的習慣が欠落していた自分にとって、異国の地で同じ日本人同士でお互いの故郷や小中高の思い出を共有する時間が本当にかけがえのないものだったのでダメージが大きかったです。彼らと最後の思い出作りとして期末試験終了後に会話が盛り上がった流れでビリヤードをしに行きました。他にも、実は12月頭にバス券を無くしてしまったのですが、それを知った今月帰国予定の日本人の友人が帰国前に自身のバス券を私に与えて下さいました。毎日バスを使う身として本当に救われました。足を向けて眠れません。持つべきものは友達です。これから留学に行かれる方々には１日を大切にして欲しいと強く思います。時間は有限です。と、ホストマザーに諭されました。

ずっと見たかったゴジラの新作｢ゴジラ－1.0｣がこのナナイモでも公開されるという衝撃のニュースが耳に入って来たので初日に速攻で見に行きました。何より驚いたのはギャラクシーシネマという映画館の座席がふかふかのソファになっているのに加え電動リクライニング付きという超快適設備だったことです。一刻も早く日本でも導入していただかなくてはなりません。本編の内容も最高に素晴らしかったのでまだの方は是非！

第4回のマンスリー報告は以上となります。ここまでご拝読下さりありがとうございます。ではまた次回！