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【2024年4月】レオン大学(スペイン) 赤嶺さん 法学部 法律学科

レオン大学(スペイン)
苦難と一筋の光

みなさん、こんにちは。5月に入りこちらレオンでは早朝は肌寒く、日中は夏のような暑さを感じます。スペインでの大学生活も終盤に入りいよいよ帰国を意識する時期になりました。昨年の8月にこちらへきて早八ヶ月が過ぎました。気候や文化、人々にも慣れてきて今ではすっかりスペイン社会に馴染んでいるよう時々感じます。実際にクラスメイトよりも長く滞在していることもあり、レオンのことを彼らよりも少し詳しく理解できています。もちろん語学力に関してはまだまだ改善の余地があります。

私のクラスメイトはポルトガル人、スペイン人の両親を持つベルギー人、両親がメキシコ人のアメリカ人(2人)、南米に留学経験有りのアメリカ人の学生がおり、彼らはスペイン語を流暢に話します。私は唯一アジアから来た学生で彼らよりも読解力、会話力、理解力が劣っており、時々の勉強のモチベーション維持に苦戦する時があります。でもそんな時、以前の私は「彼らはスペイン語ができて当たり前」と自分に言い聞かせて自分の努力不足を正当化していました。しかしそのようなことをしても自分が成長するはずもなく、ただただ言い訳探しに時間を使っているに過ぎないとあるとき気がつきました。辛い時こそ自分を奮い立たせるために周囲の人間、時には自分よりも優れている人を目標に立てて前進する活力にしますが、ある時期自分の思った通りの成果が得られなかった時や成長を感じられない時にその目標に立てた人を今度は「あの人は私と違って〇〇〇だから」と当初とは異なる見方をし始める自分に気がつきました。某有名女性モデルの方があるインタビューの中で「私は負けず嫌いなので自分よりも優れている人を目標に立てて、そして周りの人間よりも優れるように必死に努力してきた」とおっしゃっていました。私はこのインタビューをみて一度自分自身を奮い立たせましたが結果的には周りと自分を比べてしまい自分自身を苦しめていることに気がつきました。結局のところ周囲の人間は自分とは育ってきた環境や性格、持っている能力がそもそも異なり、誰1人として自分と同じ価値観を持った人間はいません。自分と似たような人間は存在しても他者と自分は違う存在で家族でさえもそれに該当します。苦しい時こそ人は生まれ育った環境や置かれている現在の状況に不満を持ち始めて自分の努力が足りていないことをに直接向き合わずに物事を解決しようとしているように感じます。少なくとも私自身はそれに当てはまると思っています。

最初の頃はスペイン語の伸びや文化、授業内容がスポンジのようにたくさん吸収できていましたが一定期間経つと吸収量に限界が見えてきました。この先どのように吸収していくかは現在のところはっきりできていません。現在スペイン語レベルは中級レベルと見ていますが、ここから上級へとステップアップしていくためにはこれまでの勉強量ではあまり伸びを感じなくなっており、何かを変えないといけないのかそれとも量が足りていないのか自分自身でも分かりません。留学生活残り約1ヶ月となり、楽しい気持ちで終わりを迎えられるかと思いきやここにきて高い壁に直面しております。しかしこれこそ私が常に望んでいるものです。壁のない人生ほど辛いものはありません。乗り越えられるように頑張ります。
今月は少し哲学的な話になりましたがどうかご容赦ください。ではまた来月!
Hasta la próxima!!!