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【2020年6月】レオン大学(スペイン)国吉さん 総合文化学部英米言語文化学科

レオン大学(スペイン)
嬉しいのと寂しい気持ち

こんにちは、ついにスペイン留学最後の日記になってしまいました。大好きな沖縄に帰れる嬉しさと、ここで出会えた人たちとの別れの辛さとでうまく言葉で表現できない気持ちです。

スペインは、コロナが落ち着き今月は久しぶりに沢山の事をしました。まずはピクニックをしました。レオンの天気は不安定で朝と夜はジャケットが必要なのですが昼はノースリーブといった感じです。この間、雲一つない良い天気のなかピクニックをしていたら急に大粒の雹が降ってきました。未だにここの天気に慣れないです。最近では外でのマーケットも再開しています。

先日、元レアルマドリードの記者の友達とバルで試合観戦しました。正直サッカーについては素人でルールもわからなければどこを応援しているというのもありません。ですがレアルマドリードを応援しているフリをしました。その時彼に質問しました。「もし、私が敵側を応援しているって言ったらどうする?」と聞いたらなんの迷いもなく「出てけ!!」って言うねと冗談で言われてさすがスペイン人とクスッと笑ってしまいました。お店では皆試合に夢中で汚い言葉がバンバン出てきてスペインにいるな〜と実感しました。

スペインに長らくいて関心する事があります。それは若い子供からお年寄りまで自分の意見を持ち主張することです。前に日記で何度か伝えたとおり、デモを頻繁に行います。周りの友達を見ていても政治に関して詳しいですし、何かしら意見を持ち表現しています。街にも有名建築家ガウディが建てたカサ・ボディネスにLGBTQ+の意味を込めてライトアップされていたり旗が掲げてあったりします。その面は日本人は学ばないといけない点なのかと感じました。 今月はカスティーリャ・イ・レオン州にある2つの街を訪れました。1つ目はアストロガ市です。市ではありますが小さくて村だろ!とよくバカにされてしまうところですがとても綺麗な場所で本当は皆で大好きな街です。レオンで出会った友達は夏にはみんな里帰りをするのでアストロガへ帰った友達に会いに行きました。実はアストロガにとある像があり、沖縄にいるときからそこに行くのが夢でした。もう一つの場所はポンフェラーダというところです。ここには友達が何人かいてその人のお家で2泊3日泊めさせていただきました。ここは綺麗なお城があり歴史を教えてもらいました。

もう少しで帰るので感謝の気持ちを込め、ここで出会えた人達に手紙を書きプレゼントしました。ある友達からはレオンの本を頂き、私は持ってきた沖縄の歴史本を挙げました。この留学の目的の一つであった沖縄を伝える事について目標達成したなと感じることができました。というのも、周りのスペイン人からは優那は日本人じゃない、ウチナーンチュだとかウチナーグチは方言じゃない一つの言語だとか言ってくれたり、沖縄に興味を持ってくれて基地問題について調べてくれたりそれについて意見を述べ合ったりしたからです。もちろん乾杯する時にはみんなで「カリー」といったりしました。ある友達は日本大好人間ですが最近私にこう言ってくれます「日本に行かなくていいから沖縄に行くことが俺の夢だ」沖縄大好きの私からしたら最高の言葉ですよね!

レストランで皆が送別会をしてくれた時に色々と振り返ってみました。毎回アウェイな環境に立ち向かい緊張と不安が押し寄せて来たりしたけど人生で大切な親友もできて色々と語り合ったりしました。正直ここの人と少しもめたりした事もありますが、それだけここの人と深く接してきた証だと思います。ここでの経験はこれからの自信に繋がっていくと思います。ここの人たちの高い社交性や人との距離感とかが大好きでうまく吸収できたかなと思います。幸いなことに沖縄には南米出身の日系人が多いのでその環境を上手く活かしてスペイン語使っていきたいです。