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【2023年3月】オスナブリュック大学(ドイツ)城間さん 総合文化学部英米言語文化学科

オスナブリュック大学(ドイツ)
ドイツは環境先進国

こんにちは、ドイツのオスナブリュック大学に留学中の城間です。寒い冬も終わりに近づき、街中で咲いている花を見て春の訪れを感じます。今月はドイツ生活を通して気づいた環境問題への取り組みについて紹介したいと思います。

【ゴミの分別について】
 日本でもゴミの分別は行われていますが、ドイツのゴミ分別は少し異なっています。日本では、燃えるゴミ、燃えないゴミ、ビン、缶に分けてゴミ出しをするのに対して、ドイツでは、大まかに生ごみ、紙、プラスチックの3つに分けられます。私の寮だけでなく、友達の家や駅などでもこの3種類用のゴミ箱が設置されています。

【デポジット制について】
 デポジット制とは、ペットボトルやビン、缶などを商品購入時に容器代として、お金を上乗せして支払っておき、容器を使い終わって返却すれば上乗せした金額が戻ってくるという仕組みです。ドイツではこれをPfandと呼び、よくスーパーマーケットの入り口などに返却用の機械が設置されているのを目にします。機械に容器を入れると自動でバーコードが読み込まれて、最後にレシートのような紙を受け取ります。その紙には、返却した容器分の値段が書かれていて、買い物した時にレジで見せるとその値段分が引かれるようになっています。このデポジット制があるおかげで、ペットボトルやビン、缶などのポイ捨てをほとんど見たことがありません。
また、デポジット制があることで生活に困っている人の助けになるというメリットもあります。街中や駅などでペットボトルなどの容器を見ないのは、彼らが容器を回収して、それをお金に換えているからです。ペットボトルやビンを自分で持ち帰るという考えもありますが、街に置いておくことで誰かを助けることができるのです。Pfandはドイツに来る前から興味があって、ドイツでは絶対にやってみたいと思っていました。今では、それが日常になっています。

【不用品を譲ります!】
ドイツでは、いらなくなったものを「Zu Verschenken(お譲りします)」と書いた箱に入れて家の外に置いておくと、通行人などが気に召したら持ち帰ってくれます。不用品を捨てることなく環境にも優しく、欲しい人の元で使われるのでとても良い循環になります。また、着なくなった衣類をゴミ箱に捨てるのではなく、スーパーマーケットの駐車場などにあるリサイクルボックスに入れます。そうすることで、衣類もリサイクルされます。

【電車チケットにCO2の排出量が記載!?】
 ドイツではないのですが、イタリア旅行での電車移動の際のチケットに、同距離の車、電車、飛行機のCO2の排出量がそれぞれ記載されていました。電車チケットの写真を添付していますので、気になる方はチェックしてみてください。排出量が低い順に電車、車、飛行機となっています。しかも圧倒的に電車のほうがCO2の排出量が少ない、つまり電車を使いましょうという鉄道会社の戦略でしょうか。でも、こうやって表示してくれることによって多くの人に環境問題について考えてもらえるきっかけになっているのだと思います。

長い春休みも終わりに近づき、来月から大学の授業が再開します。留学後半の新しい環境や出会いを楽しみに頑張っていこうと思います。ではまた次回のマンスリー報告書で、Tschüss!!